さくらと世界一・2

(フェンスの内側には)
たとえば、それまで東京電力で最大であった『新岡部変電所』と違うところを探してみると、
敷地内に占める装置の割合が低い
ということがあるようです。
実際、雑誌に掲載された新野田変電所の航空写真では、拍子抜けするほど「モノ」がありません。これは良い悪いということはありませんが、少なくとも今後の設備追加によるさらなる変電容量増強を図ることができると言えるでしょう。
(新岡部変電所においても、設備追加のための敷地が用意されていました。少なくとも大規模変電所においてはあらかじめ考慮されていることなのでしょう)
敷地が広いということは、目的の場所に到着するまでに時間がかかることになりますね。
写真ではよく見えないですが、アスファルトの道路が通っていて、制限速度「20km」の標識が立てられています。この場所でスピードを出しすぎて設備にぶつかったりしたら・・・。考えただけでもしびれそうです。
(写っている鉄塔は「東京東線−4001」です。(再登場))
千葉県野田市にて

(さらに、フェンスの内側には)
別の位置から写したものです。
鉄塔はともかく、敷地内に積み重ねられた物体が目を惹きます。
それは何か?
それは「柱上トランス」です。
柱上トランスとは、電柱の上に取り付けられている変圧器のこと。
なんでここにあるかというと、ご存じの方も多いと思いますが、このトランスに使われている絶縁油(PCB)が有害物だからなのです。僕は詳しくないので大まかな話しかできませんけど、概略は、
現在、PCBを無害化するための低コストな方法がない。
→ とりあえずその方法が確立されるまでは厳重に保管しておく
(確か、法律か何かで規制されているはずです)
ということ。(の筈)
電気関係では、「絶縁」が非常に重要なのです。だって、それがダメになれば最悪はショートすることになってしまいますから。しかし、いくら絶縁に有効な物質であろうと、人体に即影響するモノを使い続けるわけにはいきません。
(絶縁に有効ということは、それだけ物質として安定している(化学変化を起こしにくい)ことでしょうから、その特性を変化させることは、化学的電気的等、難しいところがあるのでしょう)

(変電所だって洗って欲しい)
新野田変電所は敷地内に一般道が一本走っていて、分断されています。道路の上には送電線が渡っていないので(記憶に寄れば)、敷地間は地下で繋がっているのでしょう。
それはそれとして、その道に面しているフェンスに、こんな看板が掲げられていました。
う〜む、電気設備を水洗とは。ホントか? しかも3分間でっ。
元々、設備は露天ですから雨が降っても大丈夫なはず。問題は汚れの付着なんでしょうか。
それとは別に、夏の温度上昇で、変圧器等がやばくなるのを防ぐために水をかけて温度を下げるという話も聞いたことがあるような。そういう意味もあるのでしょうか。
20000430