忍者鉄塔・2


(分身の術を使う 奥戸線−8−1)
前回の『忍者鉄塔』から一つおいて次にくるのが、「分身の術」を使うもう一人の忍者鉄塔である『奥戸線−8−1』です。
既に気付かれた方もいらっしゃると思いますが、こちらも「の1」鉄塔です。たいていの場合「の1」鉄塔は本来の連番体系から外れた番号の付け方なわけです。それも後から割り込んで付けられていることは明らか。写真の奥側に見える矩形鉄塔が「奥戸線−8」になります。
正直言いまして、『忍者鉄塔』がなぜあの腕金の付き方をしているのか、については分かりませんが、こちらの鉄塔が分身の術を使っている訳は・・・やはり、分かりません(汗)。
ただ、一つはっきりしているのは、ここから地中に延びている送電線があることです。
東京都葛飾区にて

(鏡に映ったお互いのように)
分身の術だけあって、この2基の鉄塔の間に大きな鏡がおかれているかのようです。
腕金自体は、お互いがお互いに向かって小さく突きだしているだけなのです。それ以上のインパクトがあるのは
地中に電線を引き込むための一時接続場所(がいしの突き出ているベランダ状の部分)です。
塔頂部から右・左・右と、その部分が、小さな塔本体の脇から飛び出しているのです。何となくユーモラス。しかも甲乙が全く同じ様子。
地中送電への出入り口にするため、ここでは小さな鉄塔を2基にした方がよかったということなのでしょう。
一旦、分身の術を使ってしまったのがあだになり、元の一基の鉄塔には戻れなくなってしまいました、とさ。

(『忍者鉄塔』のおまけ)
『忍者鉄塔』のおまけです。
手前の鉄塔が「奥戸線−9」、奥側が忍者鉄塔「奥戸線−9−1」。
奥戸線−9は矩形鉄塔で、上から順番に送電線が割り当てられています。
やはり、「奥戸線−9−1」の腕金が等間隔でない必然性は感じられません。
20010311