同じ発想

(炭扁の創作漢字による看板)
魚屋さんや寿司屋さんから出る記念品で、湯飲みの周りに「魚扁(へん)」の漢字がずら〜っとならんでいる、というやつ、ありますよね。
この居酒屋さんの看板(というか垂れ幕ですが)は、まさにそれを応用したモノと言えるでしょう。ちょっと違うところをあげれば、
「存在しない漢字を並べている」
でしょう。(大漢和辞典を調べればあるのかもしれませんが、通常の卓上漢和辞典には無いです)
「炭笑」「炭旬」「炭呑」・・・
なかなかいい感じですね。
東京都千代田区にて
20000319

(麥扁の創作漢字による看板)
こちらは、同じ看板でもラーメン屋さんのもの。
「麥(むぎ)扁」による創作漢字を並べたモノです。なんで麥扁かといえば、「麺」が麦扁なんだからですね。
ただ、こちらは扁自体がちょっと難しいので、ぱっと見では意味するところが分かりづらいです。
「麥早」「麥安」
なんて、なるほどと思います。だけど「早」といっても、この店は人気があるらしく、長時間並ばなければなりませんので、看板に偽りあり、かも(笑)。そして、「安」かどうかは、食べた人に聞いてみないとね。
千葉県松戸市にて
だけど、結局、この2つの看板は同じ発想なんですよ。他にもきっとあるに違いない。一番最初のインパクトはあっという間に薄れていって、ごく普通の看板の仲間入りしてしまうのは目に見えているんです。
僕は未だに、文字の並んだ湯飲みの方に迫力を感じてしまいます。実在の文字を並べている、そしてそれは実在の魚を示しているという裏付けがあるからなのだと思います。
20000326