秋葉原のハイジ

(ビルの2階がハイジの世界)
6月の末だったか、今月の初めだったか忘れたけど、秋葉原のヨドバシカメラを冷やかした後に御徒町方面に移動途中で見つけた物件。
ヨドバシの入り口に面した通りではあるが、どちらの方向に進んでも途切れるので交通量は多くない。そのまま進むとJRのガード下脇の道につながるが、車は直進できないのだ。
僕はカメラや電気製品を見た後に御徒町の自転車ショップに立ち寄ることが多いので、この道は割と使う方だと思う。向かって左側には再開発で大きなビルが建ち、ガラスがピカピカとしている。右側は、以前のままと思われる小さなビルがいくつも並んでいる。それでも外壁や内装を新しくしているところも一部あるようだ。でも、昔ながらの建物は、高いビルから見下ろされる悔しさを気にせぬ振りして済ましている。
でも、気がつかなかった。
こんなところがアルプスとつながっているとは!
アルプスの少女ハイジの故郷はスイスのマイエンフェルトというところだそうですが、時空を超えて秋葉原と直結しているようです。
遠くに見える山の頂や、突き抜けるような空、広がる緑の海。
それって何? と首をかしげてしまうような、とあるビルの2階に、彼女たちはいます。
3つの窓には、ハイジ、ペーター、クララ。
それぞれの後ろ姿が。
東京都千代田区にて
20070715

(閉鎖された空間の彼女たち)
いったい誰に向かって手を振っているのでしょうか。
そして。
クララは既に歩けるようになっているみたいです。
物語は、大団円を迎えたあとのようですね。
その部屋の入り口に立つと、キンと冷えた風が吹いてくるのでしょうか。
でも、多分それは、裏でガーガーと唸りを上げている室外機が作っている空気なのでしょう。
空間はつながっているかもしれないけれど、同じ空気を吸うことは出来ないようですね。