まだ、さくらが満開だったころ。
この道は、新京成電鉄の五香駅前から八柱駅前まで続いている桜通り。日本の道百選にも選ばれている、たぶん有名な道です。
桜通りの名のとおり、春にはさくらでできたトンネルをくぐるように、また、散る花を浴びるように楽しむことができるのです。
さて、この写真は、通りの中でもちょっと花の途切れる場所にあったさくらの木です。
ご覧のように、何らかの理由があって、幹の途中から切られています。
腐ってしまったのか、うろがあって危険だったのか、あるいは、電線の邪魔になったのか。
でも、切り口からは、あたらしい枝が伸びて・・・。千葉県松戸市にて
今のコトバに置き換えれば、そりゃ、リストラってことになるでしょう。
まだ力があるのにも関わらず、都合によってバッサリと。
何を思うか、さくらの木よ。
失った枝を取り戻し、あるべき姿にたどり着くまで、幾度の春を迎えればいいのだろうか。
だけど、年月で補えない何かも、きっとあるはずなのだ。
20010722