インターネットで選ぶ日本ミステリー大賞 2000
Japan Mystery Award on Internet 2000

quarter mo@n 中井拓志著

古山裕樹 +5点 怪物よりも役所が恐い怪作『レフトハンド』の印象が強かっただけに、ずいぶんマトモな話を書くなあ、というのが最初の印象。中学生を異質な生き物として描ききってしまうという方法論を、ネットワークという素材を軸にして、読者に受け入れさせることに成功している。 『８人以上死ぬ』『中学生同士で殺し合う』という、『バトル・ロワイアル』と同じ条件を満たしてるんですけど、ホラー大賞選考委員的にはＯＫなんでしょうか。