保全のために

 松浜の池は都市部にあることから,いくつかの開発計画が持ち上がってきています。松浜トンボ愛好会では池と周辺区域での開発行為には禁止を求めてきています。また,砂浜の中にあるため飛砂で年々埋まってきており,飛砂の防止と埋没土砂の排除をする必要があります。(4WD車の乗り入れが砂丘の植物群落を破壊し,飛砂をより激しいものとしていることから,自動車の乗り入れ禁止などの措置が必要です。)

不安定な自然を守る難しさ

 松浜の池は安定した未来永劫に続く自然ではありません。やがて,飛砂によって埋まってしまうでしょう。昔の環境であれば,たとえ松浜の池が埋まったとしても,別の新しくできた池のトンボたちは移住して生きのびていくでしょう。しかし,それは,現代では期待できません。何も手を付けずに保護すれば,松浜の池が保全できるわけではないのです。いかにして,池が埋没していくのを阻止するかという,対策が必要となってくるのです。


昔の自然
一つの池が砂で埋まっても,新しくできた池に移動することができた。


今の自然
堤防で河川と市街地が区切られた現在では,新しい池ができることは期待できない。


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