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The world of mountain fishing lure fishing
ヒグマに感謝し沢を下る
 北海道日高山脈シュンベツ川は、21世紀の幕開けにふさわしい記念すべき釣り旅となった。ヒグマと渓魚が悠然と遊ぶ原始境に一日でも長くいたい、という衝動を抑えながらリュックを背負った。
エゾシカの角
 シュンベツ川の函に落ちていたエゾシカの角。健ちゃんと柴田君がエゾシカになったつもりでポーズ・・・人間がエゾシカになる、人間が熊になる、人間が魚になる・・・獣の世界に分け入れば、眠っていた獣的な感覚が蘇ってくることは確かだ。この遊び心と獣的な感覚をいつまでも失わず、21世紀の山釣りの旅を共に楽しみたいものだ。
 4日間お世話になったテン場を綺麗に片付け記念撮影。夢と感激を求める山釣りは、決して一人では成し遂げることができない。こうした仲間がいればこそである。  昨夜、焚き火で燻製にしたイワナ。昼食用に1人1尾をザックに背負って下った。
 ウルイの花。寒さに強く、日高の夏の渓ではよく見かける花だ。 シュンベツ川沿いの岩盤にたくさん咲いていたエゾトウウチソウ。
また地獄の藪こぎが始まった・・・汗が体中から滴り落ちる。  難所はザックを先に降ろし、布テープを命綱にして安全に下降する。
長大な大函の中間部で休憩 焚き火で二日間じっくり燻製にしたニジマス。水分がほとんどなく保存性もある。味は最高だった。
流れに乗って沢を下る・・・
 大函の高巻きを終えても気が抜けない。ゴルジュが続く区間を、いちいち高巻きしていたのでは危険かつ時間のロスも大きい。ならば、流れに乗って下ろう、ということでラッコ泳ぎの実践練習を行った。最初は写真のように、ただ流れに乗って流されただけだったが、次々と続く廊下を2,3回練習すると、だんだんサマになってきた。
 ザックの浮力を利用して下るのだが、胸のベルトをしっかり締めないと、写真のようにザックがぐらつき安定しない。腰と胸のベルトを締める。ザックが前に倒されないようにザックのベルトを両手で下に押さえ込み、ザックに乗って足をバタつかせると安定して泳ぎ下ることができる。まるでラッコが泳いでいる姿とそっくり。痛快、爽快、胸がすくこと間違いなし・・・これを一度やれば病みつきになる。(ザックの中の防水対策は万全を期すことが必要)
 人間は水に濡れることを嫌う。しかし、一度流れの中に入ると、その快感が忘れられなくなる。この笑顔をご覧下さい。とてもじゃないが、高巻きや藪こぎではこんな笑顔にはなりません。ラッコ泳ぎは、流れに逆らわず、流れに乗って下るわけだから、最も安全でスピーディな沢下りといえる。しかし、北海道の渓は寒かった。1度くらいならいいが、2度、3度・・・となると、身体の芯まで冷えて震えが止まらなかった。
 山の神のプレゼント。カモシカの角は小さいが、北海道のエゾシカの角は一際でかく恰好いい。これは、熊も魚も同じだった。右の写真は、どうみてもエゾシカではなくトナカイみたいだね。二人のおどけた姿を見ていると、今回のシュンベツ川の旅がいかに楽しかったか・・・言葉などいらない。満足、満足・・・また必ず源流をめざそう・・・

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