第三章☆オリジナルキャラクターを作ろう


 ニワトリが先かタマゴが先か
 キャラクターが先か、ストーリーが先か

 作者の数だけ答えがある、創作の世界とは実に奥深いものです



1.キャラクターの役割を決める


 まずはキャラクターに、
 主人公、ヒロイン、悪役……といったポジションを割り当てましょう

 そしてムードメーカー、コメディ担当、インテリ、癒し系マスコットなど、
 キャラクターたちの中で、どのような役割を担うのかを決めましょう


 また、人は何らかの使命を持って生まれてくる……と、耳にする事があります
 キャラクターにも何らかの目的を持たせましょう
 何らかの使命を背負わせても良いし、夢や願望でも良いでしょう

 そうする事によって、キャラクターの行動や設定に一本の筋が通り基盤が出来上がります




2.キャラクターのライフスタイルが見えて来るような設定を


 キャラクターは創作世界の中で生きて生活をしています

 具体的に起床から就寝までの一日の行動スケジュールを考えてみましょう
 キャラクターの性格や職業、目的によって、日々の過ごし方も変わって来ます


 1日のスケジュールが作れるようになったら、今度は1週間
 1週間のスケジュールが作れるようになったら今度は1ヶ月、そして1年……

 他にも休日の過ごし方、友達の家へ行った時の行動、職場・学校での過ごし方など、
 様々な場面を想定して出来るだけ細かく書き出して見ましょう


 具体的なライフスタイルが見えてくると、
 キャラクターに時間が流れるようになります

 時間の中で生きるキャラクターは創作の際にも動かし易くなります




3.キャラクターの設定は全ての土台


 設定段階のキャラクターは、まだ貴方の中にしか存在していません
 具体的な容姿やプロフィール等の設定が完成して初めて世に誕生します

 しかし生まれたばかりのキャラクターは、まだ何かと未熟なものです
 このキャラクターは創作を通じて作者と共に成長して行きます

 成長して行く際の基礎となる部分……それがキャラクターの設定です


 キャラクターの設定――……

 まずは年齢、性別、職業、性格、好き嫌い等から始まり、
 一人称、趣味、特技、能力、家族構成、友人関係などを設定して行くと良いでしょう


 まずはしっかりとした土台となる設定を作りましょう
 それを細かく具体的に肉付けして行く事でキャラクターは構築されて行きます




4.キャラクターの魅力を引き出す要素


 強くて頭が良くて良家出身の美形キャラクターは華とも言えます
 せっかくなら、出来るだけ魅力的なキャラクターを生み出したいものです

 しかし長所が大量に集まると逆にその要素を消し合ってしまい、
 せっかく設定した魅力が薄れてしまう事があります

 それではキャラクターの魅力を引き立たせる為にはどうすれば良いのでしょう


 砂糖の甘みを際立たせる為には塩を入れます
 明るい色を際立たせる為には隣りに暗い色を添えるのが効果的です

 キャラクターも同じです
 長所を際立たせる為には短所を用意しましょう


 短所のあるキャラクターなんてカッコ悪い……そんなのは嫌だ

 そう思うこともあるかも知れませんが、
 世の中の人気キャラクターを見てみましょう


 巨大な怪獣を1人で倒せる程の怪力を持ちながらも、
 しかし3分間しかその力を発揮出来ないヒーロー

 その気になれば世界制服だって出来そうな、
 便利な道具を大量に備えていながら、ネズミの前では無力になるロボット

 強く優しく正義感にあふれ皆からも慕われているけれど、
 しかし顔が濡れたり汚れたりすると瞬時に際弱と化すキャラクター

 美人で家柄も良く天才的な能力を秘めていながらもドジで失敗続きのヒロインや、
 周囲の目を引く超絶美形なのに実は異性に全く縁の無い主人公など、
 主役級のポジションにいる人気キャラクターには大抵、何らかの弱点や短所が設定されています


 長所が食材なら、短所は調味料です
 キャラクターの美味しさを引き出すスパイス的な役割です

 上手く組み合わせて、貴方だけの魅力あふれるキャラクターを生み出して下さいね




5.容姿は出来るだけ細かく設定


 貴方が生み出したいキャラクター

 まずはその姿を想像して下さい
 そして、その姿を出来るだけ細かく書き出して下さい

 どんな容姿をしていますか?

 肌の色、顔つき、瞳の色形や大きさ、眉の形や睫毛の量、外見年齢など
 イラストではなく文字でしっかりと書いて行きます


 髪型1つ取っても同じです
 とにかくイラストにするよりも先に文字で細かく書いて下さい

 色や髪質、前、横、後ろ髪の長さ
 そしてリボンや帽子などの装飾の設定もあれば具体的に想像して書きましょう

 体格も同じです
 身長、体重、スリーサイズ、太め、細め、筋肉質か否かなどを想像しましょう


 服装の場合は、まずデフォルトのものを考えましょう

 続いて学校や職場での服装、外出用、室内用など数パターン
 色、素材、デザイン、装飾の有無、丈の長さなど細かく設定します


 設定を文字で書き終えたら、今度はキャラクターのイメージカラーを考えます

 そして、そのキャラクターをイメージする物を考えましょう
 森、花、動物、水、空、光、宇宙――……キャラクターのイメージに当てはまる物を想像して下さい


 全ての設定を書き出し終えたら、その設定を元にイラストを描いて行きます
 キャラクターを描き終えたら背景にイメージカラー、もしくはイメージするものを描きましょう

 描き終えた一枚
 それが貴方の心の中から具現化された、貴方のオリジナルキャラクターです





第一章☆WEBデビューするために必要なこと

第二章☆オリジナルストーリーを作ろう




サイトXENOTIMEへ戻るにはこちらからどうぞ