The Days of Multi第五部第4章 投稿者: DOM
The Days of Multi
第5部 Days with Serika
☆第4章 香織は中学一年生 (マルチ22才)



「どう? 似合う?」

 着替えて来た香織を見て、耕一は絶句する。

「…? 変、かな?」

 香織が不安そうな顔をする。

「い、いや… よく似合うよ…」

 耕一が絞り出すような声を出す。

「そう? 良かった。」

 香織はほっとする。

「ママの中学時代の写真を見たことあるけど、
 まさに絵に描いたような美少女、って感じだったわ。
 私も、ママみたいに素敵な中学生になれたら、って思ってたんだけど…」

「…大丈夫。
 香織も、ママに負けないくらい、素敵な美少女だよ。」

「えへへ。ありがとう。
 パパにそう言ってもらえると安心だわ。
 …でも、パパって、ほんとわかりやすいわね。
 何せ、美人を見るとすぐ、
 鼻の下を伸ばして、デレデレするんだから。」

「…お、おい。
 人聞きの悪いことを言うなよ。」

「だって、楓お姉ちゃんも千鶴お姉ちゃんも、そう言ってるよ。」

「な、何だって?」

「それに、今も、私を見て、しっかり鼻の下伸ばしてたし…」

「えっ!?」

「…ということは、私も美人であるという証拠…でしょ?」

「…………」

 俺、娘のセーラー服姿見てデレデレするほど、「堕ちた」のか?
 …確かに、まるで芹香が中学生になったような錯覚がして、一瞬くらくらっとしたけれど…



「…これで、四月からピカピカの中学生になれるわね。」

 複雑な親心も知らず、香織は上機嫌だ。

「それで、物は相談なんだけど…」

 香織がちょっと体をくねらせるような仕草をする。

 …ん? これは何か「お願い」の前触れだな…?

「せっかく中学生になることだし…
 少しは『らしい』服がほしいの。」

 「らしい」服ねえ…

「ちょうど、デパートで素敵なブラウスとスカート売ってるの、見つけたのよ。
 …ねえ、お願い、いいでしょ?」

 ウィンク☆

 …ぐあああああああっ!!
 た、頼むから、芹香と同じ顔でウィンクなんかしないでくれ!!
 マジで心臓に悪い…

「だめ?」

 少し体を斜にくねらせて、やや上目遣いにのぞき込む。

 …こ、これ以上は耐えられないぞ。

「よ、よし。
 香織が中学生になるお祝いだ。
 奮発して、買ってやろう!」

「ほんと!? うわーっ、ありがとう!!」

 抱きついて来る「ミニ芹香 in セーラー服」…

 ううっ… 心臓が…



 入学式には、何とか都合をつけた芹香が駆けつけ、耕一ともども出席できたので、香織は大喜び
だった。
 いつも芹香と一緒のセリオがいないので、耕一がどうしたのかと聞いたところ、残念ながらひとり
しか乗れなかったものですから、と真顔で言っていたが… 一体どんな交通手段を使ったんだろう?



 帰りは翌朝早く立てばよいというので、芹香はひさしぶりに柏木家に一泊することになった。
 楓の心づくしの料理に皆で舌鼓を打ち、後は夜がふけるまで香織が芹香をつかまえて、あれこれお
しゃべりをしていたが…そのうち、しゃべり疲れた香織はぐっすり寝込んでしまった。

 娘を自室に寝かせてやった後、耕一は芹香を自室に誘った。
 そろそろ40に手が届くはずなのだが、妻は年齢よりもずっと若々しく、美しかった。
 例のセーラー服姿の香織に煩悩を刺激されていた耕一は、たまらなくなって、妻を抱き締めた…



 翌朝、タクシーに乗り込んだ芹香は、皆に見送られて、柏木家を後にした。
 多分、駅に向かったはず、なのだが…
 長い袋に入れたホウキのような物をたずさえていたのが、妙に気になる…



 田舎町である隆山では、香織の美少女ぶりは特に目立つらしい。
 中学に入って一週間もすると、学校中の男子の間に知れ渡っていた。

 ある日。
 下校しようとした香織が、靴を履き替えようと下駄箱を開けたところ、

 ドサッ…

「え!?」

 中から夥しい数のラブレターが出て来た。
 唖然とする香織。
 それから、ラブレターの来ない日はほとんどないくらいになってしまった。



 男子の間で香織の評判が高まるに連れて、女子の間では、やっかみによる悪い噂がささやかれるよ
うになった。
 例の、耕一と千鶴の不倫説である。

(父親が浮気したんでしょ?)

(母親が家を飛び出したんだって。)

(親に構ってもらえないので、メイドロボが親代わりとか聞いたわ。)

(あの娘、父親がよその女といちゃついていても平気だそうよ。
 どんな神経しているのかしら?)

(親が親なら娘も娘ね…)

 しかし、当の香織は、そんな噂があることなど、ちっとも知らなかった。



 6月のある日。
 今日は私、掃除当番だ。
 教室前の廊下を掃いていると、体操服姿の男子が三人連れで通りかかった。
 ふと、そのうちのひとりが、

「あ、いけね。…ちょっと用事を思い出した。
 悪いけど、先行っててくれよ。」

 と言った。

 「じゃあな。」とほかのふたりが去って行く。

 私は気にも止めないで、掃除を続ける。

(…そう言えば、マルチお姉ちゃんは掃除の名人だとか、ママが言ってたわね。
 私も負けてられないわ。)

 一心に掃除をしていると、不意に、

「…香織?」

 と声がかかった。

「え?」

 驚いて顔を上げる。
 誰よ、私のことを気安く呼び捨てにするのは…?
 さっき「用事がある」と言っていた男子が、目の前に突っ立っている。
 あれ? ずっとそこにいたわけ?

「香織だろ?」

 ? 私のこと知ってるの?
 でも、私はこんな人知らない…
 陸上部員と思しき服装、引き締まった体、日に焼けたやんちゃそうな顔、どこにも見覚えはない…
 いや、待てよ?
 このやんちゃそうな顔… どこかで見たような… あっ!?

「浩ちゃん!?」

「おう、覚えててくれたか?」

 ちょっと嬉しそうな顔をする男の子は、私が三才の時公園で知り合った、佐々木浩ちゃん。
 ずっと遊び友だちで、小学校に上がった時は同じクラスになり、ふたりとも喜んだものだ。
 なぜか、その後疎遠になり、二年生から後は卒業までずっと違うクラスだったこともあって、今ま
で忘れていたんだけど…
 こうしてひさしぶりに会ってみると、妙に懐かしい気がする。
 浩ちゃんも同じ気持ちだろうか?

「…見たことのあるような女の子が掃除してるなー、って思ってさ。」

 もしかして「用事がある」って、私のことだったの?
 何かちょっと嬉しかったりする。

「浩ちゃん、陸上部だったの?」

「おう、これから練習だ。」

「ふーん、頑張ってね。」

「香織は、部活やってないのか?」

「うん。」

「帰宅部か? いいご身分だな。」

「遊んでるわけじゃないよ。」

 何だかちょっと、むきになってしまう。

「毎日まっすぐ家に帰って、
 お料理とかお菓子の作り方とか、習ってるんだから。」

「へえ? 花嫁修行ってやつ?」

「ま、そんなとこね。」

「香織が花嫁修行とはね…」

「…何よ、その『そんなの信じらんねー』って目は?」

「そのまんま。」

「何ですって?」

 私は浩ちゃんを睨みつけてやった。

「おお、こわ…
 ほら、昔とちっとも変わってないじゃないか?
 香織みたいにキャンキャンした子が、花嫁修業中と言われても、
 おいそれとは信じられないな。」

「失礼ね!
 これでも、筋がいいってほめられてるんだから!」

「身内に教えてもらってんだろ?
 そりゃ、おまえが落ち込まないように、気を使ってんのさ。」

「…言ったわね! …よし!
 それじゃ、私がちゃんとお料理できるって証拠、
 見せてあげる!」

「? どうやって?」

「お弁当作って持って来る!
 ちゃんと味見してもらって、
 美味しかったら私の勝ちだからね!」

「べ、弁当って… うちの学校、完全給食だぜ?」

「部活やってんなら、
 どうせ給食ひとり分だけじゃ足りなくて、
 他の人からも分けてもらってんでしょ?
 少な目のお弁当のひとつくらい、食べられるでしょうが!?」

「そりゃ… それぐらいなら…食べられるけど…」

「決まりね! …明日、作って来る!」

「お、おい…」

「逃げちゃだめよ!」

「…………」



 ガラガラガラ…

「ただいま!」

 トテトテトテ…

「お帰りなさい。」

「楓お姉ちゃん! お料理、教えて!」

「え? …ええ、今日も夕食のお手伝いしてくれるのね?」

「それもだけど…
 私がちゃんとお料理できるってこと、証明しなくちゃいけないのよ。」

「?」

「明日、お弁当作って行くことになったの。
 …この勝負、負けるわけにはいかないのよ!」

「勝負って…」



 翌朝。
 いつもより早めに起きた私は、早速台所に向かう。
 我ながら気合いが入ってるな。
 教えられた通り下ごしらえをしていると、楓お姉ちゃんがやって来た。

「まあ香織。もう起きてたの?」

 お姉ちゃんが目をぱちくりさせている。

「言ったでしょ?
 この勝負、負けるわけにいかないって。」

「…そうだったわね。」

 微笑む楓お姉ちゃん。



 ふっふっふ。
 教室に入りながらほくそえむ。
 我ながら会心の出来だ。
 浩ちゃん、まずいなんて言わせないからね?
 よし、お弁当を届けに行こう…
 あれ? 浩ちゃんって何組だっけ?
 昨日聞いとけばよかったな…

「ねえ、静原さん。
 陸上部の佐々木浩って子、知ってる?」

 隣の席の女の子に聞いてみた。

「え? 佐々木君?
 …うん、知ってるよ。」

 怪訝そうな顔。

「何組かわかる?」

「C組だけど…?」

「ありがとう。」

 私はお弁当の包みを持って立ち上がる。私のクラスはA組だ。
 静原さんが周りの子とひそひそ話しているのを気にもかけずに、私はC組へと向かった。



 …教室の後ろのドアから中を伺う。
 …いた。窓際。後ろから二番目の席だ。
 二、三人の男子と、にやにやしながら何か話している。
 やーね、ヒワイな話でもしてるんじゃないでしょうね?

「浩ちゃん?」

「え?」

 怪訝そうに振り返る浩ちゃん。私を見てきょとんとしている。

「香織?」

「はい、これ。」

 包みを手渡す。

「これ… 何だ?」

 いよいよいぶかしげな表情。

「とぼけないでよ。約束よ、約束。」

「約束…って、まさか?」

「ちゃんと食べてね。
 後で感想を聞きに来るから。」

「…………」

 浩ちゃん、私が本当にお弁当作って来るとは思っていなかったみたい。
 どう、少しは見直した?
 しっかり味見して、もっと見直してよね。
 意気揚々と帰って行く私。
 あれ、C組のみんなが私を見てる?
 そんなに人目を引くようなことかなあ?



 …自分のクラスへ帰る。
 私が教室に入った途端…何で一斉に注目するわけ?
 思わず自分の服装におかしな所でもないか、目を走らせてしまったが…
 特に問題はなさそうだし…
 仕方がない、無視しましょ。
 自分の席につく。
 何だか周りでひそひそ聞こえるけど…?

「ねえ、柏木さん。」

 静原さんが話しかけてきた。

「佐々木君に…お弁当持って行ったの?」

「え? …うん、そうだけど?」

 まあ、あの包みを見れば、中身はたいてい見当がつくかな?

「で、佐々木君は、受け取ってくれた?」

「もちろん。約束だもの。」

「約束って?」

「昨日約束したの。
 今日お弁当持って来て、味見してもらう、って。」

 ざわざわ…

 何でざわめきが広がるの?

「…柏木さん、佐々木君とは、仲がいいの?」

「うーん… 悪くはないわね。」

 けんかしてるわけじゃないし。

「佐々木君って、かっこいいよね?」

「浩ちゃんが? かっこいい?
 …そうかなあ?」

 幼友だちがかっこいいと言われても…とっさに判断できない。

「ひ、『浩ちゃん』!?」

 静原さんが焦っている…?
 周りのざわめきもいっそう大きく…
 一体何なのよーーー?



「佐々木! おまえ、柏木とそういう仲だったのか!?」

「そ、そういう仲って?」

「とぼける気か?
 堂々と手作り弁当もらっといて、今さらしらばっくれるのかよ?」

「これは… そういうんじゃなくて…」

「それにおまえ、柏木の名前、呼び捨てにしてただろう!?
 いい度胸じゃねえか?」

「いや… つい…」

「そういや、柏木も『浩ちゃん』って言ってたな…
 おまえら、どこまで行ってんだ?
 キスはすんだのか?
 …ま、まさか、もうその先まで…?」

「ば、ば、馬鹿言うな!」



 ふう… 今日は疲れたわ。
 知らなかったけど、浩ちゃんって、結構女の子に人気があるんだ。
 してみると、あんなに気軽にお弁当持って行ったのは、ちょっとまずかったかな…なんて、今さら
悔やんでも遅いわね。
 まあ、いいや。私たち、別にどうってことない、ただの友だちだし。
 お弁当の結果を聞いて、一段落と致しましょ。



 放課後。
 再びC組へ。
 今度はちょっと用心して、教室には入らずに、浩ちゃんが出て来るのを待って…と思っていたら、
たまたま出て来た男子が私を見るなり、「佐々木ーっ!! 彼女が待ってるぞーっ!!」と教室の中
に向かって大声で怒鳴ってくれた。
 やだ、彼女だなんて。そういうんじゃないったら。

 やがて、赤い顔の浩ちゃんが出て来た。

「お、おう…」

「浩ちゃん… ええと、どうだった?」

 早く用件をすませて退散しよう。

「そ、それが…」

「?」

 何? まさか、まずかったなんて…

「まだ、食べてないんだ。」

「え? ど、どうして!?」

 私のお弁当なんか食べられないとでも?

「み、みんなが…」

「みんなが?」

「見るんだよ。」

「見る?」

「俺が食べようとすると、見るんだよ。」

「? ? ?」

「おまえ… 男の子にすごい人気なんだな。
 知らなかったよ。」

「…………」

「その、人気者のおまえが、手作り弁当持って来たってんで…
 クラスの注目を浴びてさ。
 とてもじゃないが、落ち着いて食べられないんだよ。」

「そ、そうなの?」

「ああ…
 んなわけで、後でゆっくり食べて、明日結果を報告する…
 それでいいか?」

「…しかたないわね。」

 明日まで持ち越しか…



「ただいまー。」

「お帰りなさい。」

 楓お姉ちゃんはにこにこしている。

「…どうだった?」

「え?」

「お弁当の首尾。」

「うん、それが… まあ、聞いてよ。」



「へえ。佐々木君って、そんなにもてるの?」

 香織の話を聞いて、私は驚いた。
 小学一年生までの彼しか知らない私には、想像がつかない。
 でも…香織の方も、負けず劣らずもてるみたいね。
 似合いのカップルかも…って、決めつけるのはまだ早いか。ふたりとも中学生だし。
 しかし、はっきり意識していないようだけど、佐々木君は香織のことが好きなのだろう。
 小学生の時、ふたりが疎遠になったのは、きっと柏木家の噂を耳にした母親が、息子を遠ざけよう
とした結果に違いない。

(あの参観日の時、お母さん、ずいぶん腰が引けてたものね…)

 にもかかわらず、再び向こうから声をかけてきたというのは…
 きっと佐々木君本人が香織に好意を持っているからだ、と思うのだけど…



「…だから、勝負は明日までお預けなの。」

「勝負って…」



 翌朝。

「行って来まーす。」

「行ってらっしゃい。」

「車に気をつけるんですよ。」

「寄り道せずに、まっすぐ帰って来るんだぞ?」

「やめてよ、パパ。
 もう中学生なんだから。」

 私はそう言って、門から外へ出た。すると…

「あれ? 浩ちゃん?」

「よ、よう。」

「どうしたの?」

「…きのうの弁当箱。返しに来た。」

「あ… ちゃんと食べてくれた?」

「ああ… 全部食べたぞ。」

「ほんと? そ、それで… どうだった?」

 何だかどきどきする。

「うん…」

「…………」

 …何よ、その苦渋に満ちた顔は!?
 …そ、そんなに…まずかったの?
 …一生懸命作ったのに… ショック…

「…香織? 泣いてんのかよ?」

「え? …あ。」

 気がつくと、頬に流れるものがあった。

「ど、どうしたんだろ、私?…」

 手でごしごしこする… でも、涙は止まらない。

「お、おい。よせよ。何で泣くんだよ?」

 何でって…

「だって… 一生懸命作ったのに…
 そんなにまずかったのかと思ったら…
 悲しくて…」

「え? だ、だれがまずいなんて言った!?」

「でも… 浩ちゃん… 顔しかめて…」

「顔をしかめ…? 違う、違うんだよ!」

 浩ちゃんは手をぶんぶん振りながら、

「その…うまかったんだよ。
 うまかったんだけど…
 俺、何て言ったらいいのかわからなくて…
 …ただうまい、ってのも、馬鹿みたいだし…」

「え?」

 私は浩ちゃんの顔を見つめた。
 すると浩ちゃんは、なぜか赤くなりながら、

「だ、だから… うまい、としか言いようがないんだよ!
 でも、本当に、正真正銘、何もかもうまかったんだよ!」

「…………」

「それだけは確かだ! 信じてくれ!」

「…おいしかったの?」

「ああ。」

「本当に?」

「本当だ。」

「そう… そうなの、おいしかったの!?
 えへ、えへへ…」

「何だよ? 現金なやつだな、もう笑ってやがる。」

「だって… 嬉しいんだもの。」

「変わんねえな、そういうとこ。」

「浩ちゃんだって、昔のまんまだよ。」

「そうか… お互い、進歩がないってことだな?」

「いっしょにしないでよ!」

「いっしょにしてやってんだよ、ありがたく思え。」

 軽口を叩きながら、私たちは学校に向かって歩き出した。

 今日は、最高いい気分…


−−−−−−−−−−−−

柏木香織の設定を、「容姿は芹香さんそっくり、性格は明るくやや脳天気」としたせいか、
ずいぶん感情移入してしまい、第五部は彼女がメインキャラクターのような状況です。
タイトルの意味があるのか?>作者

…まあ、お気づきのように、このお話の主人公は必ずしもマルチひとりとは限りません。
作者としてはむしろ、「マルチがいる世界」、
マルチやそのほかのLeafキャラが住んでいる「世界」を描きたかったという面がありますので…
それにしてもオリキャラが前面に出過ぎたかな、と反省しています。
これも、構想なしにどんどん書き足した報いでしょう。

芹香ファン、綾香ファンの方は、
絶えず香織の容姿を思い浮かべていただければ、少し読みやすくなるのでは?
マルチファンの方には、第五部はちょっと物足りないかも…すみません。
読み飛ばしてくださって結構ですので。


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