 |
朝日いせきは、やよい時代の都市だった!!発掘(はっくつ)
によってそのことが分かってきた。まず、その広さから、およそ
1000人の人々が住んでいた、と考えられること。これは日本中
の大いせき とくらべても、たいへん多い。東海地方の中心
ともいえる都市だったんだ。 |
 |
このやよい都市は、バリケード をつくって、しっかりと守ら
れていた。これは復元されたバリケードだ。なにか、守らなくて
はならない、大切なものがあったのか?それはこれからの発
掘(はっくつ)で明らかにされるだろう。このバリケードは、やよ
い都市・朝日いせきの代表的なしせつだ。 |
 |
朝日いせきの「おはか」は「方形しゅうこう墓(ほうけいしゅうこ
うぼ)」という種類のおはかだ。これは「四角くみぞをめぐらせ
るおはか」の意味で、死んだ人をうめた場所のまわりに、四角
形に「みぞ」をほって、おはかを区別している。中には一辺の
長さが35メートルという、巨大な「ほうけいしゅうこうぼ 」も
みつかっている。やよい都市に権力者がいたようだ。 |
 |
人間の残したいせきだけが、朝日いせきのようすを教えてく
れるわけじゃない。ほかにも、いせきで見つかる生き物の化
石(かせき)が、朝日いせきが「やよい都市」だったしょうこだ。
いせきの「みぞ」や「あな」の中からは、「こん虫」や「び生物」
の化石 がみつかるけど、これを調べると、朝日いせきは
人が多くて、かんきょうのよくない場所だったことがわかる。 |
 |
最後に、朝日いせきは、工業や産業の中心でもあったんだ。
原料を他の地域から手に入れて、それを加工してどうぐを作
る。それを自分たちで使うだけではなく、他のムラにもくばる
んだ。朝日いせきでは、木のどうぐや角や骨で作るどうぐなど、
いろいろな製品を作っている。これは、玉(アクセサリー)を作
る作業所だ。にいがた県だけでみつかるヒスイという石を手
に入れて、玉を作り、他の地域にもくばっていたようだ。 |