トラックに代表される商用自動車の魅力のひとつとして、バラエティ豊かな機種バリエーションを挙げることができるでしょう。たとえ同じネーミングのクルマであっても、幾種類ものキャビン、エンジン、荷箱を組み合わせて、幅広い業種の用途に適するようにその姿を巧みに変えていきます。
 日本の経済復興を支えた"働き者の"オート3輪トラックは、より高効率な輸送を求めるユーザーの声に応えるために、戦後まもない頃から、矢継ぎ早の商品改良で様々な機種追加をしていきました。こうした動きを常にリードする立場だった東洋工業は、エンジン出力、積載能力、荷台仕様をきめ細かく用意し、豊富なラインナップを形成していました。
 オート3輪の全盛期を過ぎ、衰退期へと歩み始めた頃に登場した近代オート3輪の決定版・Tシリーズにおいても、様々な用途に適する豊富な機種バリエーションと、市場動向に即応した弛まぬ仕様変更は確りと受け継がれています。

 ここでは、現在までの私の撮影写真を主に使用して、Tシリーズの代表的な荷台仕様と、外観変更の推移について、私の研究結果(?)を披露します。


    


    4/1 Updated!! 


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