<旧車シリーズ 408>


TOYOTA CORONA MARKU VAN Dx (RT67V−FD)


 コロナマークUは小型乗用車コロナの上級車種として、1968年に登場したニューモデルである。全長や全幅はコロナよりも一回り大きく、ホイールベースも60mm長いが、全高は25mm低く、ロー&ワイドのスタイルが強調されていた。商用モデルにはバンとピックアップがあり、バンの乗車定員5名(または2名)、最大積載量300kg(または500kg)というスペックはコロナと同一だが、4ドアモデルのみとしたところが異なっている。
 エンジンは水冷直列4気筒OHCで、コロナバンのデラックス系と共通の2R型・1490ccのほかに、7R型と呼ばれる1591ccエンジンが加わっていた。85psの最大出力と12.5kgmの最大トルクを発生するこのユニットはデラックス専用とされた。トランスミッションは全車オールシンクロの3段コラムシフトである。もともと「上級」を謳ったコロナマークUだけに、バンであってもデラックスには電磁式アンテナ付Hi-Fiラジオ、秒針付き時計、ブーストベンチレーション、ステアリングロック機構等の豪華装備が標準装着されている。


 このクルマは、初期型のデラックスバンとしては唯一の撮影車両です。中学生の時に家族旅行で耶馬溪に向かう途中、国道沿いで偶然に遭遇したもので、買ってもらったばかりの一眼レフカメラで緊張しながら撮影しました。地元のお弁当屋さんのクルマのようですが、ブランニューモデルのコロナマークUバンで颯爽と配達してもらえるということは、ワンランク上の高級デラックス弁当といったところでしょうかね・・・思わずお腹がすいてきそうです(笑)。

推定年式:1968
撮影時期:1982年8月
撮影場所:大分県中津市にて