<旧車シリーズ 118>


NISSAN LAUREL (C30)


 日産自動車から1968年4月に発売されたローレルは、国産初の1800cc専用車として登場したハイオーナーカーである。開発は旧プリンスの技術陣によるものだが、4輪独立式のサスペンションやボディフレームは510ブルーバードと共用、スタイルはブルーバードやスカイラインにも通じるウェッジシェイプタイプが採用されている。
 エンジンはスカイライン用の1483ccOHCをスケールアップしたG18型で、アルミのシリンダーヘッドやクロスフローのバルブ配置を採用し、1815ccの排気量から105psの最高出力を発生した。これに組み合わされるトランスミッションは多彩で、デラックスAは4速フロアシフトのみだが、デラックスBではフロアシフトに加えてコラムシフトも用意され、3速MTまたはボルグワーナー製3速ATが選べた。のちにフロアシフト仕様のATも追加される。
 ブレーキはその車格に相応しく、全車フロントディスクブレーキを装備した。

 初代ローレルで私がまず思い浮かべるのは、ユニークなリアコンビネーションランプの点滅方式です。子供の頃、作動時に3連式ランプが内側から外側へ向けて流れるように光るシーケンシャルタイプのウィンカーには思わず目を奪われたものです。スタイルこそスカイラインやブルーバードと似通った平凡なものに映りましたが、この「ハミングサイン」だけは、文字通りキラリと光る個性だったように思います。

推定年式:1968
撮影時期:1983年3月
撮影場所:山口県徳山市児玉町にて