謹慎のち復活、そして

 無残なデビュー戦クラッシュから一年、エビスサーキットにて晴れて復活を果たした私。それから長ーい長ーいサーキット走行との付き合いが始まったのです。

 チュード時代は関東が中心で、3年弱の間にエビスサーキットが4回、富士スピードウェイが2回、筑波サーキット1回、大分阿蘇レーシングパーク1回。
 半年おきに開催されていたアンフィニ西東京withERCのエビス走行会には、毎回片道350kmの道程を通って参加していました。1周2km強の小さなサーキットでしたが、起伏の差が激しくテクニカルな面があって、同じNAのロードスターやハチロクとは楽しく走ってました。天候も晴れあり、大雨あり、残雪あり…、と印象深いものがあります。まるで「壁」のような急な登りのメインストレートで、床が踏みぬけるくらいのアクセル全開は、今でもよく思い出しますね。
 FISCOはひたすら高速コース。1600のNAでもストレートエンドでは170キロも出る。それを何周も繰り返すもんだから、帰り道でのスピード感覚はまったく狂ってました。高速道路での100キロ巡航が止まっているように感じる!!

ゲート前朝7時
富士スピードウェイのゲート前にて

 93年の大分阿蘇レーシングパーク(旧・現オートポリス)は、ほんとに酷暑の中での走行会でした。当時はマツダスピードの登録スタッフだったので、少しばかり運営の手伝いもしながら、自らも走らせてもらったわけです。建設されてまだ数年の国際レーシングコースはとてもキレイで、走っていてとても気持ち良かったですね。
 ここでの激走のあと、ろくにオイル交換もせずしばらく走ってたのが原因で、快調に9万キロを走破していたB6エンジンは見る見るうちにパワーを失っていきました。もともとサーキット走行中には、120度まで刻まれた油温計が振り切れることはよくあったのですが、35度近い猛暑での走行会のあとで、全くオイルのケアを怠ったことはとても悔やまれます。




 ンティスクーペでは就職の関係もあり、一転して西日本が活動の中心となりました。約3年の間にMINEサーキットが4回、そしてTIサーキット英田と鈴鹿サーキットが1回ずつ。走りでは専門家の評価も高かったクーペ・タイプRでしたが、サーキットを走る機会は思ったほど多くありませんでした。
 そのなかでも初めて走った鈴鹿は一番印象に残っています。コースの素晴らしさもさることながら、マツダスピード主催の走行会だったので数多くのランティスオーナーと一緒に走ることができ、とても楽しい時間を過ごすことができました。往復で900km以上、1泊2日のツアーは今では毎年恒例の行事になりつつあります。私はFDに鞍替えしてしまいましたが、彼らと会うのを楽しみにしています。
 全6回のうち、最後の半年間に集中して4回と、なにやら爆発の予兆が…。

真夏のMINE
MINEサーキットのピットレーンにて 

 して、RX−7では一気に活動が活発化し、わずか2年足らずの間にMINEでの走行がなんと11回。その他にもTIが3回、鈴鹿が2回、オートポリス1回と、けっこう各地に足も伸ばしています。総走行距離4万キロのうちの数10%が、こうしたサーキット迄の往復およびコース周回に費やされているのは間違いないところ。そのパワーの源は、やはり「元気なRE」、「速いRE」を自らの手でアピールしたい、という使命感に燃えたことでしょう。ま、その効果はどうあれ、自分にできることは精一杯やりきった、という実感はあります。

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はり、サーキットを走るにも何か目標があると持続しやすいですね。たしかに、走るだけでも楽しいといえば楽しいけれど、自分のドライビングスキルを確実に上達させていくには「ラップタイム」という数字がもっとも励みになると思います。

 私もはじめは
ストップウォッチを持ち込んで自分で計測しながら走っていましたが、これは結構アブナイ。周囲のクルマに気を取られて押すのを忘れたりもする。そこで私はここ数年、車内にビデオカメラを設置して、自分の走行の一部始終を録画することにしています。いわゆる「車載映像」ですが、後できちんとタイム計測ができるし、何より自分の走りを何度も振り返ることができて細かい分析ができる。
 人間の記憶ってだんだんと薄れていくので、走行会の間隔があいてしまうと前回の実走感覚を取り戻すのに無駄な周回を費やさなければなりません。車載映像が残っていればいつでもタイムスリップできてしまうんです。

 最近はタイム計測サービス付きの走行会も多くなってきたので、自分自身はもちろん、ライバル達の実力も把握できて、より励みになりますよね。厳選して装着したパーツとか、工夫を凝らした走り方とかが、結果としてタイムの短縮に表れると本当にウレシイものです。



 もしあなたが一度でもサーキットを走ってみて、「楽しい」と感じることができたら、同じように走ることが好きな友人・知人、先輩・後輩、いろんな人にすすめてあげてください。そこには一般道では体験できない「安全な」楽しさがあります。普段怖くて試せないこともここならできます。そうしてみんなでクルマの運転を思いっきりenjoyして、ドライビングスキルを上げていきましょう。
 そして少しでも運転が上手になったら、その技術を日常の安全運転に生かしてください。あなた自身と、大切な同乗者の幸せのためにね!

 


走行会日記 

これまでの私のサーキット走行会の全参加記録です

ハッキリ言って「
長い」です…
お時間のあるときにどうぞ

GO!!



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