9月2日(木)
曇り。
同行者は今日もbellezzaに行きたかったようだが、午後のローマ行きEurocituのチケットがあるので、泣く泣くチェックアウト。ポルトまではホテルのマイクロバスで送ってくれる。
Mergellinaまで水中翼船、タクシーでナポリ中央駅まで。余裕を見すぎて、2時間近くヒマ。スーツケースを一時預かりに預けて、駅ビルのマクドナルドで久しぶりに日本の味を思い出す。イタリアは町中が灰皿みたいなものだが、さすがにマクドナルドは禁煙だ。
イタリアの国鉄(FS)にはいわゆる改札がない。その代わり、自分で時刻を刻印(timbro)する機械に切符を入れてガチャンとしないといけない。これを忘れると、高額な罰金を科せられる規則があるそうだ。
ミラノ行きEurocityはコンパートメントではなく、4人掛けのJRと同じスタイル。ローマまでは約2時間。
テルミニ駅からバルベリーニ広場近くの宿アングロアメリカーノAngloamericanoまでタクシー。
このホテル、かつては四つ星だったとかいう話だが、今や星の表示なし、窓から見える風景は裏の廃屋、部屋は狭い、といいとこなさそうだけれど、安いし、安全だし、清潔だし、お風呂のお湯も出るし、なによりテルミニにもスペイン広場にも”甘い生活”ヴェネト通りにも”ローマの休日”でアン王女が泊まった(ことになっている)Palazzo Barberiniにも近く、メトロの駅まで徒歩1分と、とても便利。フロント係もみんなあまり上品とは言えないけれど、気さくで感じは悪くない。
セリエAのラツィオの帽子をかぶってフロントに行くと、”ラツィオ、ノオー!フォルツァ ローマ!”なんて言われる。
サッカーグッズと言えば、イタリアならどこにでもあるだろうと思うと案外見あたらない。このバルベリーニ広場からVia del Tritoneを下ってすぐのところに、セリエAオフィシャルユニフォームなども扱っている店がある。今年はなんと日本人女店員までいた。
ローマでまずしなければいけないこと、それはトレヴィの泉にコインを投げ入れること。噴水に入ろうとする子供は必ずいるもので、それを発見すりたびに警備員がものすごく大きな音の笛を鳴らす。アニタ・エグバーグ以外立入禁止。
夕暮れのナヴォーナ広場(Piazza Navona)。サンタニェーゼ・イン・アゴーネ教会(Chiesa di S. Agnese in Agone)の前方中央にベルニーニの大河の泉(Fontana dei Fiumi)。大河とはナイル、ガンジス、ドナウ、ラプラタ。南にモーロの(泉Fontana di Moro)、北にネプチューンの(泉Fontana di Neptuno)。この広場には似顔絵描きが数人店を出す。1枚20,000リラほどの値段で、2,30分かけて描いてくれる。
ナヴォーナ広場
似顔絵書き

夕食をソラ・レッラSORA LELLA (tel; 6861601日曜休み)で食べることにしてティベリーナ島Isola Tiberinaに渡ったが、建物は修復中でお店も休み。ここに限らずローマはどこもかしこも修復中、来年の二千年紀に向けての準備らしい。

夕暮れのティベリーナ島

そのまま島を抜けてトラステーヴェレ地区に入り、サンタマリアトラステーヴェレ教会Chiesa di S,Maria in Trastevere前のサバティーニSABATINI (tel; 5812026 水曜休)へ。この店は東京青山と横浜にも支店をもっていて日本でも有名だし、超高級イタリアンというイメージだが、ここ本店は至って大衆的で、値段もリーズナブルである。カンツォーネおやじが客席を流して歌うのも東京と同じ。しかし、チップを出す客はあまりいないようだ。わたしたちは千円札を1枚渡したのだが、何曲も歌ってくれて、ついにはCDまで買うはめに。このアンドレア、来年2月には青山で歌っているそうだ。