8月29日(日)
快晴。
ホテルをチェックアウトしてメルジェリーナ港までタクシー。こちらのタクシー料金は、スーツケース料金とか土曜・日曜料金とかが加算されるのでわかりにくいが、帰りのメルジェリーナ→ナポリ中央駅が30,000リラだったことから考えると、このときの80,000リラはぼられた可能性が・・
メルジェリーナ港からは、Ischia, Forio, Capri, Casamicciola, Procida, Isole Eolie, Isole Pontineへの水中翼船aliscafoが発着する。船便はaliscafoの他にフェリーボートtraghettoもあるが、こちらはMolo Beverelloのみの発着。
メルジェリーナからイスキアへの水中翼船は、Alilauro (tel 081 761.10.04) のもので、イスキアまで18,000リラ。
水中翼船のほうがもちろん早いけれど、デッキには出られない。短い船旅(約50分)を楽しむにはフェリーのほうがいいかもしれない。
ミクロタクシーつまり三輪車タクシー
シエスタのヴィットリアコロンナ通り

Ischia Porto到着は丁度お昼頃。船着き場にはmicrotaxiつまりオート三輪タクシーが行列を作っている。イスキアの宿Grand Hotel Punta Molino Terme まで5分ほど(約1km)、10,000リラ。
人生初めての五つ星ホテル、わくわくしながらチェックイン。しかし、通された部屋は狭く、窓も小さく、もちろんテラスもなければ海も見えない。え?こんなはずでは・・・急に不機嫌になる同行者、一日だけならともかく、なにしろ4日間過ごすのだ。意を決してフロントに行き、不満を述べる。たどたどしいイタリア語でもこちらの言いたいことは通じたようだ。しかし、今日は空き部屋がないので、明日なんとかしよう、ということで妥協。
島の目抜き通りCorso Vittoria Colonnaに出て、安物のビーチサンダルを買う。シエスタ状態で、人影まばら。ホテルに戻り、プライヴェートビーチへ。と言っても、ワイキキやマイアミのようなどこまでも続く白い砂浜・・・ではなく、日本の田舎の海水浴場みたいなところと言ったほうが近い。タオルミナもアマルフィもビーチは似たようなものだけれど、ここイスキアの砂がいちばんきめが細かい。岬の向こうにアラゴン城il castello aragoneseが浮かんでいる。
ホテルプンタモリーノの門
部屋からの眺め

ホテルは2食付き(la mezza pensione)で、7時半から夕食cena。リゾートなんだからTシャツジーパンでいいよ、とたかをくくってでかけたら、他にはそんな格好の客はひとりもいない。それどころか蝶ネクタイのおじいさんまでいる。とても恥ずかしい思いをした。お年寄りが多い。麻痺の後遺症がありそうな方も何人かいて、そうか、ここはテルメ、療養地でもあるのだ、とあらためて気づく。わたしたちの滞在した4日間、宿泊客の入れ替わりはわずかだった。みんな長い休暇をのんびり一カ所で過ごすのだ。