8月28日(土)
快晴。今日の仕事はナポリ→ローマのチケットを買うこと。日本で代理店を通しても手配できるが、割高。FSの時刻表は日本で下調べ済み。
他に特に予定もたてていなかったので、昨夜バーで聞いた”地下ナポリ”に行ってみることにする。トリブナーリ通りVia Tribunali、サンロレンツォ教会Chiesa di San Lorenzo Maggioreの修道院の地下にあたる。入り口があるスパッカ・ナポリ地区のど真ん中、古代ギリシャ時代のナポリの中心地ガエターノ広場までタクシー。10時オープンということなので、それまであたりをぶらぶら。
”ナポリを見て死ね”などと言うが、洗濯物が万国旗のように街路の空を彩る典型的ナポリのこのあたりは、建物といい、石畳の道といい、ほんとうに汚い。治安だって決してよくはないらしい。しかし、歩いていてなんとなく心落ち着くのが不思議だ。
トリブナーリ通りの教会
トリブナーリ通り

10時過ぎに入り口に戻る。ひとり10,000リラの入場料を払って中へ。すでに15,6人が椅子に座ってスライドを見ながら説明を聞いている。説明はすべてイタリア語、説明は20分くらいも続く。いかにして発掘されたか、というようなことを言っているらしいが、当然ほとんどわからないまま。説明なんかしなくていいから、好きなように歩かせてくれればいいのに、と思っていたが、みんなで歩き始めると、なぜ個人行動をさせないかはすぐわかった。狭い階段をどんどん下りていく。横を向いて辛うじて通れるような細い通路。ところどころに空間があるが、方向感覚はすぐなくなる。しかも、かなり地下深くまで降りていく。最後のほうは、照明もなく、それぞれろうそくを持って歩くような仕掛け。全行程2時間近く、寒かった。よく歩いた。
地下ナポリ入り口
地下の池

更にナポリ中央駅まで歩く。途中、ナポリ名物、ブランドにせものが並ぶメルカートを覗く。携帯電話を手にしたお兄さんが”モトローラ、モトローラ”と言いながら近づいてくる。どこから見ても間違いようのない旅行者にそんなもの本気で売りつけるつもりなの?
中央駅で、EUROCITYのチケット購入。二人分でもチケットは1枚。二人で75,000リラはJRの感覚からするとお得。中央駅からはヴェズビアナ鉄道という私鉄も出ており、これに乗るとポンペイを通ってソレントまで行ける。こちらは予約不要の通勤電車仕様。
にせもの、安物で賑わうメルカート
ナポリ中央駅の犬

昼飯は、ナポリだからお約束のピッツァ、で、これまたお約束の、マルゲリータ発祥の地BRANDIでお約束どおりマルゲリータを。宅配ピザも決して嫌いではないけれど、これは全く違う食べ物ですね。チーズが違う、バジリコが違う、トマトが違う、焼き方が違う。満足。外に出てみれば、プレピシート広場もウンベルト一世ガレリアも、シエスタで人通りまばら。
土曜の夜のサンタルチアは人が溢れている。卵城の周りにはたくさんトラットリアやバールがあり、遅くまで人通りが絶えない。
Brandiの入り口
プレピシート広場
サンカルロ劇場
ウンベルト一世ガレリア