9/20(水)
朝、雨。空も暗く、天気予報も悪いので、ルガーノ行きは延期してミラノに出ることに。おもむろにガイドブックを取り出し、修復なった“最後の晩餐”は是非見ておこうと調べてみると、なんと一月も前から予約しなければならない、とある。うーん、今ごろわかっても遅すぎる。まあ、取りあえず行ってみよう、ひょっとして入れるかも知れない。
私鉄ノルド鉄道のコモ駅はカヴール広場からも近い。落書きだらけの汚い各駅停車の電車で約1時間、ミラノはノルド駅に到着。マルペンサ・エクスプレスもこの駅から出ている。“最後の晩餐”のあるサンタ・マリア・デッレ・グラツィエ教会Chiesa di Santa Maria delle Grazieまでは徒歩5分ほど。歩道には犬の落とし物があちこちに点在し、さすがフランスに近い大都市、と妙なところで感心させられる。やはり“最後の晩餐”入り口にはESAURITO(売り切れ)の表示。あきらめて教会本堂だけ見物してから地下鉄でドゥオモDuomoへ。
初めて見たときには、その巨大さに度肝を抜かれたものだが、今日もやはり・・・でかい。ドゥオモ広場は観光客と鳩であふれている。エレベータで屋上に登る。これは初めての経験だが、雲低く、アルプスは望めない。
ノルド鉄道の電車
きれいと言うのか汚いというのか
ここまでしか接近できなかった
最後の晩餐
ヴィットリオ・エマヌエーレ2世通りのピッツェリアで軽い昼食を済ませて、ミラノの銀座モンテ・ナポレオーネ通りVia Monte Napoleone方向にぶらぶら歩いているときに雨が降り出し、次第に強くなってきた。雨宿りのためにガッレリアに戻ると、すごい人混み。みんな考えることは同じようなもの。スカラ座も雨にけぶっている。雨と人混みに疲れてしまい、もうミラノは切り上げることにしてノルド鉄道でコモに帰る。すっかり田舎のねずみである。
とにかく巨大なドゥオモ
ドゥオモの屋上
マドンニーナ
すっきりしない空模様のままだったが、夕食はピッツァで済ませることにしてドゥオモ広場のピッツェリアの屋外席に座って食べ始めた頃から雨がふたたび激しくなり、雷鳴がとどろく。足許を見ると床上浸水状態。
ホテルに帰ってTVを見ると、サッカーダイジェスト放映中、ヨーロッパ選手権、ラツィオがスパルタを破る、コッパ・イタリアACミラン大苦戦、いずれも雨の中の試合である。
HOME
ITALIA2000TOP
次のページ
前のページ