9/17(日) 朝8時30分の開館に間に合うようにウフィッツィに到着。しかし、チケット売り場にはすでに50人以上の行列ができている。予約客の入り口は別のところにあり、ツアー団体はこちらから入る仕組みで、総入場者を制限しているので列はなかなか前に進まない。並んで待っている間にも列はどんどん伸び、1時間後やっとチケットが買えたときには、<ただいま4時間待ち>の表示。チケットを買った後で、入館待ちでもういちど行列。待っている間にトイレに行きたくなるが、トイレは巨大な<コ>の字型の美術館のいちばん奥にしかない。まずは普通のビルなら4,5階に相当する2階まで駆け上り、回廊を巡ってトイレ。 それからやっと入り口に戻って見物開始。昨日のパラティーナと違ってウフィッツィは2度目の見物なので驚きはないが、美しいものはやはり美しい。しかし、にわか美術愛好家の悲しさ、1時間もすると集中力は切れてくる。ちゃんと見るには何回かに分けなければ無理である。結局2時間ほどで疲れて退館したが、その頃チケット行列はウフィッツィに沿って<コ>の字に折り返していた。 |
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今日も大混雑のヴェッキオ橋を渡り、サント・スピリト教会Chiesa di Santo Spiritoに行くと、広場では市がたっていたので、しばらくぶらつく。オリーブオイル、ワイン、野菜、石鹸、パン、はちみつ・・・環境保護、ナチュラル系コンセプトのマーケットらしい。 サン・ミニャート・アル・モンテ教会Chieza di San Miniato al monteに行くつもりで、さすがにこの山の上までは徒歩で行くのは無理だろうとタクシーを探すが空車なし、たまに空車来ても止まらず、やっと止まってくれたタクシーの運ちゃんは“悪いが乗せられない。ここに電話して呼んでくれ”と電話番号カードを渡してくれたが、自分が今どこにいるのかはっきりわからない状態では呼ぶこともできない。あきらめてトリニタ橋Ponte Santa Trinitaを渡って再びドゥオモ方面へ。途中、新市場Basilica di San Miniato al monteを冷やかしてナカタのシャツを買う。袖に日の丸など入っていて一目でわかるニセモノ、しかし安い。ドゥオモ前の混雑は昨日以上。ぼくらだけではなく、すべての観光客がこのドゥオモを基点にして移動し、疲れるとここに帰ってくるのかもしれない。 未完成ののっぺりとしたファサードのサン・ロレンツォ教会Basilica di San Lorenzo内部を見物し、リッカルディ宮殿Palazzo Riccardiのあたりをぶらぶら。駅前通りVia dei Panzaniにきれいな書店があったのでここを覗く。ごく一般的な新刊書店だが、詩書コーナーが大きく充実しているあたりはさすがヨーロッパである。 一旦ホテルに帰って入浴(かなり暑くて汗をかく)、TVでシドニーオリンピックのチェック、着替えてから再びドゥオモへ。ジォットーの鐘楼Campanile di Giotoの横で数人の似顔絵書きが店を出していた。100000リラと言うので、とんでもないと答えるとあっさり80000リラに値下げ。しかしこれでもローマのナヴォーナ広場あたりより相当高い。鐘楼は400段以上の階段登る気力なく断念。 夕食は昨日予約してあったPaoli。予約なしではとても入れない繁盛ぶりの観光リストランテ。昔教会だったという建物の店内の壁にはフレスコ画。お約束のBistecca alla fiorentina。昨日のサバティーニほど日本人客はいない、と思っていたら、しばらくして日本の高校生か大学生の修学旅行風大団体が到着して大騒ぎになる。修学旅行もこんなとこまで来るようになったか、感慨無量、日本の景気も決して言われるほど悪くはないのかもしれない、妙なところで安心する。 |
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ガイドブック的事項
#Basilica di San Lorenzo メディチ家の菩提寺。レオ10世がミケランジェロに設計を依頼したファサードは未完成のまま。堂内にはロッソ・フィオレンティーノの祭壇画、ドナテッロの作品などがある。 |
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