前回の書き込みのさらにまえになるが、Librettoが9月の半ばに不調に陥っていたのだった。具体的にはハイバネーションの途中でとまってしまうようになった。マニュアルの所在不明、サポートに電話してもつながらぬ、と結局一月半Librettoが使用できない期間が続いたのだった。
その間、困ったのは日誌つけである。前述のように、LibrettoはWorkPadのキーボードの位置を担ってきた。当初はこれを機に、再度WorkPad単独で記録をつけて行く事で、慣れて文章を自由に打てるようになれれば、とも思ったが、結局今回も思考のスピードを全然追従できず、記述が激減する一方。仕事の記録としても不自由し始めかけたので、さすがにこれは拙いと、職場のold typeのマック8500/150にPalmDesktop日本語版をほうり込み、これを入力用マシンとすることにした。それにより記述量も復活。結局Graffitiは(少なくとも私には)メインの道具とはなり得ないことを再確認しただけに終わったのだった。以上、キーボード再再再考ってところか。で終わってはなんだかLibrettoのコーナーのようなので、改めて本題を(^^)。
以前ThumbTypeに挫折した話は述べた。当時は、せっかくの携帯容易な本体に、大きなキーボードを持ち歩いていては無意味だと思っていたので、その他のキーボードには目をむけていなかった。だってGoTypeでもリブを持ち歩くのと変らない、だったら、まだ入力がキーボードに特化済みのリブをつかったほうが良いと思ったのだった。(SH-Keysは熟練が必要との話を聞き、はじめから除外)
さて、昨日(11.05時点(^^;)、久々に秋葉原を訪れた際、LAOXザ・コンピュータマック館に寄ると、PalmComputingの折りたたみキーボード(Portable Keyboard)が、実際に入力できる状態でおいてあった。Vxがつながっており、ATOKがインストールされている。さっそく触ってみると…。キーボード+ATOK、これはまさにパソコンそのままである。変換効率も含め、全く違和感なく作業できる。文節の切り直しなども、カーソルキーで実に自然に行える。また、Palmの操作としても、予定表・アドレス・ToDo・メモ帳はキー一発で起動。コマンドキーやショートカットキーもあり、さらに「新規」キー(メモ帳等で新規項目を作るとき画面に現れるボタンのためのキー)も用意されており、キーボードからほとんどすべての操作が、快適に行える。これはすばらしい。
違いを敢えて探せば、画面サイズくらいか。といっても、マック上で作業するときは、大きな画面と大きなキーボードで作業できるというアドバンテージがあるが、Libretto上のPalmDesktop for WorkPadに関しては、画面はWPと同じ状態で固定(これがまたLibrettoの画面では小さくて見づらいのだ(^^;)だし、キーボードも狭い。全然駄目じゃん、である(しかもLibrettoにはMS-IMEしか入っておらず、なぜか98だと秀丸が落ちるようになっちゃったため、悪評高い97を使用している。ますます駄目じゃん(^^;)。Librettoに比べれば、まだ折りたたみキー+ATOKの方が、キーボードが大きい分作業自体はしやすいくらいである。
最大の欠点は作業時のサイズかな。携帯時こそ93x130x20という比較的コンパクトなサイズであるが、広げたときはフルキーボードのサイズを要求する。剛性にも欠けるから、実際のフルキーボードよりもさらに置き場所を要求するように思われる。また、ギミック満載なのは面白い反面、華奢なのではないかと気になるところではある。使い勝手との兼ね合いなんだが、Librettoでなんとかやれている私としては、GoTypeのようなハードでこの使い勝手だとうれしいんだがね。
まとめとしては、これは買いでしょう。しかしここで最大の問題が一つ。ザコンにはV用しかおいてなかったようだったので、イケショップにいってみたが、ここにもIII用(30J用)が置いてない。聞いてみたら未発売とのこと。非常に残念である。
さて、イケショップにいったついでにPSIONの感想についても触れておこう。UniFEP V2がインストールされているらしい(メニューが日本語の)5mxがあったので、店員さんに漢字変換をONにする方法を教わり、キーボードを触りまくってみた。。例によって斜めに固定されている状態で、半ば中腰のようになってうちまくっていたためキータッチとかの類については誤解もあるかもしれない。
まずそのキータッチであるが、少し固い感じがした。具体的には、左小指のAの入力が良く落ちるのだ。意識して強く打てば入る状態。まあこれこそ姿勢の問題に起因していたのかもしれないから、ここは追求しない。それ以外は、キー配列は独特だが慣れうるだろうって感じで、キーピッチも余裕があり、結構使いやすいキーボードではある。
一方、大きく不満だったのはかな漢字変換である。もともと単文節変換とは聞いていたが、同じ単文節変換であっても、WorkPadでは、入力したものにマッチするものが無い場合は、変換キーを押しつづけていく事で、自動的に変換する文節を短くしていってくれる。そのため、あまり単文節変換だって事を意識せず使っていく事が出来た。でも、PSIONの方では、それが自動では行われない。手動でも、適当にいじった限りではその機能を見つけられなかった。今The Book of PSIONを参照してみると、Ctrl+左右キーで変換範囲を変更できるとの事であったが、…一通りそれっぽい操作は試してみたと思ったんだがなあ。今度試してみよう。いずれにせよ、WorkPadのときは直感的にいじってて違和感が無かった事を考えると、これに比べてもやりにくいと感じた。
総括としては、ハード自体は、これにATOKでも乗って、さらにPalmDesktopの類が乗って、Librettoでやっているような手軽さでPalmとSyncできるようになれば考えたいデバイスである。どちらも無い今の状態では、私には無用との判断をせざるを得ない。特に、入力の方は、PalmでATOKを触った直後であっただけに、正直今のままなら要らないと感じた。またも結論は揺るがなかった。
(2000.11.05/11.29加筆/12.05古い原稿とmergeして修正)
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