現時点において、私のスキルでは、キーボードとは異なり、Graffitiでは思うように思考を写し取る事が出来ない。書きたい事があっても、誤認識が続くとついついうんざりしてしまい、そのため文章も短くなるし(これは良い事かも知れんが)、推敲も不十分となる(これは良くない(^^;)。
*なんだかGraffitiが悪いような書き方をしてしまったが、実際には、悪いのはGraffitiではなくて、日本語変換エンジンだと思っている。英文入力時には、むしろ快適に感ずる事が多いのだ。
PalmのWebSiteを立ち上げておられる方々を拝見していると、時に各種キーボードを使って、そのあたりの不便を解消されておられるように見受けられる。しかし、外付けのキーボードでは、Palmの手軽さを殺してしまい、意味が無い(だったらLibretto使うよ)。そのような中、唯一心を惹かれたのが、ThumbTypeであった。場所を取らない、電池を消耗しない、そしてなにより、あの!、WorkPadでござる!がこれで書かれているという信頼(笑)。実際「はじめて物語」中でも、ThumbTypeによって格段に入力が速くなったと書かれている。Graffitiだけで小説を書き、Graffitiエリアを傷めたほどの人が言うならば、本当だろう。そこで先日、東京近辺に用があったついでにイケショップに寄り、ついにThumbTypeを購入したのであった。
インストールして使い始めてみる。…なんだか使いづらい。メニュー等のファンクションがぱっと使えないのが何よりも面倒だ。また、どうもキーの認識が悪い。思った通りの文字が打てないのだ。このうち、認識の問題は、保護シートの上から貼ったせいもあるかと思い、保護シートを引っぺがしてみた。すると、かなり快適さはアップした。また、前者の問題も、ThumbTypeの登録をWeb上で行い、そのままユーザーのページを覗いてみたら、まさにそのあたりを改善したというドライバがアップデートされていた。さっそくこれもインストール。さらに快適さはアップした。
しかし快適さの向上も、少なくとも私にとってはここまでであった。ミスタッチがどうしても減らない。何よりスペース(変換)キーが正確に押せないのは参った。すぐvや、ファンクションキーになってしまうのだ。その他にも正確に押せないキーは結構あり、毎タッチごとに異常に気を遣わねばならぬ。また、変換結果の文節切り直しなんかも、かえってスタイラス一本ですむほうが楽に思えてきた。いきおいWorkPad上で書く文章量も激減。日常の記録にも困るようになってきた。
かくして、5日目にしてリタイア。ThumbTypeをはがし、保護シートを貼りなおし、ドライバをアンインストール。スタイラスの生活に戻ったのであった。
あきらめ早過ぎ?(^^;
(2000.03.22)
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