3月30日
昨年もそうだったが、ライトトラップも当たると楽しいが、風の強い日は、成果が今ひとつで、なんだかしょぼくれてしまう(^^ゞ
本日は昨年成果を挙げたツルスマディのポイントへと足を運ぶ。

 


ここはさほど昨年と様子が変わってないので日中も林縁を見て回ることにした。
ルッキングしてるとリンゴカミキリをネットイン、ハナムグリも1種、そして昨年採集したタマムシも採集。
ここは個体数は少ないが、昼でも甲虫が採れる良いポイントだと私は思う。

  
息子が撮影する方向はこのような吹き上げの原生林である。
ここで今夜はライトトラップをする。


川が流れているので降りてみた。水は冷たく気持ちがいい、光沢の有るシオカラぐらいのトンボが産卵にも来てたり給水しに蝶の種類も数種見かけられた。
ふと、目の前をカミキリらしいものが横切るのであわててネットを翻し、覗き込むと上翅が半分オレンジ色のトラのようなカミキリが採集できた。
後に師匠に見てもらい、ハレギの1種であることが判り上機嫌。
 
昨年ライトトラップをしたところに今年も仕掛けてみることになり、ライトトラップの準備をし、日が暮れてくるまで
近所を散策、息子が「白いセミが居る」というので、見てみたが、僕には蛾に見えた。息子がとにかくネットに入れるよう
盛んにせがむので、9メーター竿を伸ばしネットイン、あれ〜逃げた!あれれ、本当だセミの飛び方だ!
幸い、こちらに近い木の幹に止まってくれ、姿がはっきりと見えた、お〜〜これがハゴロモかー。感心してる場合ではない
とにかく捕まえねば、このときばかりは、慎重に真剣に蝉取りに集中。
結果、めでたくネットインができ、テングハゴロモの種類を始めて手にして見ることができた。
奇妙に伸びた頭の先に1本の角があるが腹側を見ると、まさにセミである。
羽を広げて観察すると紅色になっていて、なかなかきれいであった。

この間師匠は、灯火セット付近に飛来してくるハナムグリを上手にネットイン。
高速で飛んでくるので、飛行ルートを予測して、ネットを振るのだが師匠は流石!
7匹もゲット。
 
今夜は、昨年モーレンカンプオオカブトがボコボコ飛来したポイントでライトトラップ。
ハナムグリ採集も日が落ちてきて見難くなって来たので、ライトを点灯。

 
先ずいつものようにヤミスズメバチ、そしてオオゴンコガネや小さな糞虫、そしてゴミ虫類、それに混じり小さなヒメカミキリがぽつぽつ来てる。カエギエーテルノコギリクワガタの♀が飛来!。そしてオキピタリスノコの♀。
息子が下に敷いたシートより、なにやら小昆虫がうごめく中から虫を見つけたようだ。
得意そうに、ニヤニヤしながら手を開く、師匠がマメクワガタではと。
確かに触覚がクワガタのタイプである。これまた採ろうと思って取れるものではない。ラッキー、ラッキー。
帰宅後調べたらサメハダチビクワだと判った。
その後赤茶の雌のクワガタも飛来、背中の筋、そして形状から、国産ならスジクワに似てるのだが、何だろう?
ドルクスでこんな種類?知らないな〜。こんな見たことのない雌に出会うと、なんだかオスの形状がすごく気になるのが
クワガタムシの面白いところかも。
帰宅後、クワガタ大図鑑で調べてもドルクスで該当するもの無し、友人がもしやホソアカでは?と持ちかけたので、一応調べてみたが、ホソアカの顎の感じとはちょっと違う。その後友人よりティグリスノコギリクワガタのメスであろうと教えてくれた。ほ〜〜ノコギリだなんて、予測もできなかった(^^ゞ
そんなこんなで、モーレンタイム、今年も大型期待して、師匠にあの飛来する姿を見てもらわねば。
が〜しかし、丁度小雨が降ってきて、小さいのがポツリポツリ。
あれま〜、残念!その後雨も上がり、灯火には大型の蛾の姿がちらほら、そのころ飛来してたモーレン達の行動は?
完全に停止状態、寝てしまった様子。その後、ギデオンの猛攻が。先ず♀がボコボコ飛んでくる。白布を駆け回る雌達。
それでも、微動だもしないモーレンはぐっすり寝てる様子。ギデオンの♀を数えると20匹は超えただろう。

 
そのころ今度は♂の飛来が始まる。こちらも気がつけば20匹を超し、♂♀合わせて50を超えだした。
そこらで、ライトトラップは幕開けとなるので、車中で仮眠することとしたが、実に愉快なライトトラップであった。