3月28日
パンをしこたま買い込み、いよいよツルスマディーへ向かう。

舗装路から砂利道となり、目指すは赤土の急斜面、登ってゆくと土場に出くわした。

これはなんか良い感じがする。車を停めてふと振り返ると、大きなタマムシが飛来してる。慌てて網を出しネットイン、手にもったらデカイ、デカイ!ハビロタマムシではないか。後で調べたらオオハビロタマムシのボルネオ亜種であった。
落ち着いて、土場を見渡せば、数頭飛んでるではないか。しばしハビロの採集をし、私も師匠も息子もご満悦。カメラにも収めようと近づくが望遠をもってこなかったので、近づくがすぐ舞ってしまい、ボケ写真だけであるが、一応添付しておこう。

オオハビロタマムシの飛行の様子と採集してたら近づいてきて、一緒にとってくれたボルネオの人
その後奥地まで車を進めたが作業中の車両が遇ったので、引き返し、土場周辺でライトトラップを仕掛けることにした。時間があるのでしばらく土場でカミキリを採集。
ここでは、トラカミキリ3種、アオカミキリ、そして赤いカミキリなど採集。
ハンミョウの様に素早く飛ぶ、カッコウムシも採集する。

薄暗くなったのでライトを点灯。
原生林のド真ん中、伐採地でも有り、標高も1000メートルぐらいある。今夜は期待が持てそうだ。有名ポイントが標高1200メートルなので運さえ良ければ、同じ様な甲虫に出くわすはずだ。期待に胸膨らむ中、ぽつぽつと姿を現す甲虫たち。
師匠は小さい甲虫を皿に穴が開くくらいじっくりご覧になり、なにやら毒瓶に放り込んでゆく、私はどちらかというと、まったりと待ち、大型が飛来するついでに小さい物を見るライトトラップの見回りスタイル。

主な甲虫をあげるとチビクワ、ブルーのハンミョウ、モーレンカンプオオカブトその後天気が悪くなり、霧雨から小雨に変わった。
その後雨が上がり、ガスってる中、10時過ぎにギラファーホソアカ♂が来た。しばらくほっといて仮眠をして午前1時にボルネオオオヒラタの♂、2時にライヒ♀2時半にはカブトムシに似たコガネ?、クワガタモドキが飛来!3時ごろからギデオンが訪れその後は仮眠で終了!
なかなか良い成果で満足であった。
灯火採集中、退屈しのぎに土場に行ってみると、木をかじる音がものすごくする。
何が穿孔してるのだろうか?
材を割るわけにも行かず、結果はわからなかったが、沢山の甲虫が宿っていることだけは確実のようであった。
面白いことに赤土の林道に昆虫が結構落ちてることにも気がつく、赤土は雨が降らないと大変硬く固まり、表面は5センチ以上もパウダー状になっていて、ふかふかで新雪の様である。そのパウダー状の赤土の中もがく甲虫が夜間の林道にポツリポツリと居るのである。
