ネプチューンオオカブトの蛹化

Dynastes neptunus

ピーコ



2002年2月8日、エンダー氏より「やっとネプチューンが蛹化した」との報告があった。そーいや我が家にも2000年2月頃に岩手から2齢幼虫でやってきて、あましにも幼虫期間が長いため途中から飽きてきてしまい、長らくほったらかしになっている幼虫が3頭居るけどどうしているかなってんで数ヶ月ぶりに様子を見てみた。すると丁度その内の♂幼虫1頭が蛹室を作っていた。

長らくほったらかし状態になっていただけに、マットの深さは中プラスチックケース3分の1程度となっており、その少ないマットを寄せ集め、傾斜をつけてなんとか蛹室は作られていた。ミミズも湧いているという酷い環境の中、よくぞ蛹になる決心をしたものだと感心してしまった。んが、またもやケース側面より蛹室内部がおもいっきし見えてしまう状況であったこともあり、角が酷く曲がってしまうことを懸念し、幼虫の状態を見て2002年2月19日に前蛹にて人工蛹室へと移した。この時の体重は73グラムであった。ちっこくなりそ。

何故角が曲がってしまうかと思ったのか、また人工蛹室の形状や移すタイミングについては、毎度ながら以前投稿したこちらの記事をご覧頂きたい。そしてこちらも毎度のことながら、蛹化を見ることが出来ればいいなと思い、狙っていた。

んでは、通信環境によってはちょいと重たいかもしれませぬし、今更ってな感じも致しまするが、よろしかったらご覧下さいまし。

ケースのサイズは中。

ケース側面に出来た「窓」の大きさは約35×25ミリ、底部は約9×4センチ。こりゃ酷い。
05.Mar.2002 / 15:392002.03.05 15:39

表皮と中身が分離したような感じとなっていた。既にお尻の部分だけ脱皮ってな感じで、背中側は中身が透けて蛹な感じなのがお分かり頂けると思う。

蛹化は今日だ!と思った。誰でもそう思うか。(^^;

人工蛹室のサイズは約20×6センチとした。
05.Mar.2002 / 22:042002.03.05 22:04

お決まりのポーズ。
背中側の一部が割れ、蛹の頭が出てくる。蛹化開始である。蛹化が始まる数分前になると、幼虫と蛹の気門を結んでいる白い筋が見えるので、それを見逃さないようにして蛹化の観察をしている。でもやっぱちょくちょく見ていないと見逃してしまう。

ヘラクレスのように蛹室の傾斜を登ってくるといった感じはなかった。
05.Mar.2002 / 22:052002.03.05 22:05

び〜ん!

突如マンダム・ギャツビーのCMが頭をよぎる。
05.Mar.2002 / 22:102002.03.05 22:10

既にネプチューンの特徴のひとつである、胸部前方のふたつの短い突起が確認できる。ネプチューンになったぞよ。>岩手のGO氏

角はヘラクレスと同様、ジャバラ状に縮んでいたものが徐々に伸びるといった感じで、やはし胸角が先。

それにしてもこの時点になっても幼虫時の頭部に亀裂が入らない。幼いうちから頭がかたいのは良いことではない。
05.Mar.2002 / 22:132002.03.05 22:13

←まだ頭が割れなくてもがいている蛹な図。でも取ってやらないのだ。
05.Mar.2002 / 22:132002.03.05 22:13

よーやっと頭が抜けた。結局幼虫時の頭部に亀裂は入らなかった。この石頭!
この3分程の間、頭が抜けずに何度ももがいていた。

この画像でも確認できるが、やっぱし幼虫と蛹の口?を繋いでいたと思われる茶色い管のようなものが確認できた。


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