曲がるな!
=ヘラクレスオオカブトの角曲がりを減らせ=
by ピーコ



 「ヘラクレスオオカブトムシ」子供の頃図鑑を見て、この虫に憧れた方は多いことであろう。あっしもその一人である。もちろん今現在子供をやっている方々の中にも「かっちょえー!」と思っている方も多いことと思う。あのスタイルはもちろん、その強そうな名前や「世界最大のカブトムシ!」というコピーが一層憧れを強くしたのだと思う。実際には「世界最長のカブト」と言った方が正しいとは思うが。
 そのヘラクレスを、しかも生きて動いているものをこの手にできる日が来るとは夢にも思わなかった。(ちっと大袈裟か。(^^;;)以前に比べれば価格も下がり、この虫を飼育されている方も増えていることと思う。

 あっしが初めてこの虫を手に入れたのは幼虫でであった。そんなに前のことではないが、当時は幼虫1頭が安くても3万円以上で、ショップのフェアーにて3頭7万3千円で売られていたのを値切って7万円にしてもらったが、それでも迷いに迷い、最後は勢いで購入してしまった。家に戻ると今もなおあっしにとっての「天敵」である母親(トホホ...)に「何買ってきたの?」と聞かれ、「カブトムシの幼虫3頭だけ」と答え、「いくらしたの?」との質問に、くわ馬鹿正直なあっしは「ななまんえん」と答えてしまったのであった。購入した幼虫が入っていたケースに「幼虫1頭3万5千円、3頭9万円」と書いてあったシールを剥がし忘れて帰宅してしまい、それを見られてしまったからだという噂もなくもないが、、、。「なんで芋虫3匹が7万円もするの!」などと責められたことは生涯忘れることはないであろう。(またも大袈裟か。(^^;;)
 虫の値段に対しての感覚が狂いだしたのもこの時からである。あ〜あ。おっと、いつもながら何書いてんだか、、、

 それでは本題に入るとしよう。

 ヘラクレスオオカブトの飼育については、雑誌やいくつかのホームページなどで紹介されているので、ここでは簡単にふれるだけにさせて頂く。リクエストでもあれば我が家での飼育を紹介しても良いが(←ほんとか?)、たいしたことはしていないし特大や極小サイズ、青い上翅の個体などが出ているわけでもなく、たいして参考にはならないと思う。(それにめんどーだ。(^^;;)
 飼育は簡単で、幼虫は矢内SPなどの発酵マットを使用して暑くもなく寒くもない温度で飼育してやるだけでも、そこそこ立派なサイズの成虫を得ることが出来ている。成虫もカブトムシとしては長命で、1年くらい生きるものもいると聞いている。もちろん個体差はあるが、実際我が家でも飼育温度22〜26℃程度でワイルド個体♂が7ヶ月、♀が6ヶ月生きていたし、飼育個体で♂が8ヶ月、♀が10ヶ月生きていた。これは、どっかの誰かさんのようにコーカサスなどと喧嘩をさせるなどの行為はさせないでのことである。今現在羽化してきている個体がどのくらい生きるかも楽しみである。

 それでは本題に入るとしよう。ん?

 ヘラクレスオオカブトの様に角が長く伸びるタイプのカブトの幼虫飼育をしていて一番の問題となるのは、あのトレードマークの角が真っ直ぐに伸びずに曲がった個体が出てしまうことではないだろうか?採集個体の標本でもよく見かけるし「角が曲がっちゃったぁ...(T-T)」という話はよく聞く。実際我が家にもいるしぃ...。多少の曲がりは仕方ないこととは思うが、ここではあっしが飼育してみて感じたヘラクレスの角曲がりについての考察と、我が家で行っている角を曲げないようにする方法を蛹化の画像などと共に紹介させて頂く。



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