10月31日(火)。

場所は南のホアヒンというリゾート地に移動。

夕方。仕事を終えてホテルの裏庭で蝶を採っていたら、突然手をパンパンたたく音が。振り返ると、白人の女性が「なんでそんな小さな生き物を捕まえるの!放っておいてあげなさい!」となまりのある英語で叫んでいる。

いいじゃんべつに!

と思いつつも、まぁ、珍しい蝶もいるわけではないからと、すごすごと引き返した。

けっ! (-_-#)


ホアヒンの街並み


11月1日(水)。

この日は、午前中に時間が出来たので、ホテルのドライバー付きレンタカーを借りて山に行こうと考えた。7時に起きてフロントに聞くと、8時から受け付けるという。仕方がないので、8時に戻ってくると担当の女性がにこやかに迎えてくれた。

「えぇっと、山の方に行きたいんだけど・・・」

「ドライバー付きですか? そうすると、9時頃になりますけどよろしいですか?」

聞くと山の方までは1時間半かかるという。12時に取引先にピックアップされるということは、10時半には現地を出発し戻ってこなければならない。・・・ということは・・・全然時間無いじゃん(T^T#)

仕方がないので、あてもなく町をうろうろすることとした。丘みたいなのが見える。むこうの方に行けば、蝶が採れるかもしれない。


歩くこと約1時間。私はある程度町外れの場所にたどり着いた。かといって人がいないわけでもない。道には民家がつらなっており、誰かしらがこちらを見ている。しばらく行くと、ゴミ捨て場の様な場所に着いた。ここも民家の一部らしく、家がすぐ隣に建っており、道の反対側にはトラックを修理している兄ちゃん達がこちらを見ている。ゴミ捨て場の割には多くの蝶が飛び交っている。そばに川があるようだ。

ウラナミシロチョウ、メスジロキチョウ、キチョウ、シジミ類5種くらい、茶色いタテハチョウ、リュウキュウムラサキなどなど。

色々な蝶が飛び交っているが、こうもジロジロ見られると網を取り出しにくい。我ながら大人になったと思う。以前ならば、周りに構わず網を振り回したであろうに。

しばらくゴミ捨て場をウロウロしていたが、一向に人の気配が途絶えない。あきらめて、さらに道を歩いていたところ、ふと目の脇に黒い物体が映った。おや?と思いながら歩き続けたが、どうも気になるので戻ってみる。

おぉ、ギデオン!今度はオスだ。


こんな場所でも人の通りが多い。


ふと、目に映った光景。


いました (^o^)!ヤラセ無し画像。

別に樹液が出ているとか、ヒメオオの様に傷をつけて汁を出しているのとは違うようだ。場所からして、街灯に飛んできたものが登ってきたものであろう。念のため、周りを丹念に探してみたが、この個体以外は見つけることが出来なかった。

とりあえず、蝶のトラップ用にと持ってきたバナナが入った紙袋につっこむ。すぐにギデオンはバナナに食いついた。今度は逃げられるようなことはないであろう。


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