石垣・西表ビーチ三昧採集記

by tsuu3@Tsutomu Tanaka

西表島でクワガタ採集



1999年7月24日(夜)

 夜菅野支部長お勧めの琉球大熱帯農学研究所に行く.大原から船浦への道は一本道であるが,街灯も無く真っ暗で,かなり怖い.所用時間は約40分.この40分の間にすれ違う車は皆無であった.夜間の山や林は慣れているほうであるが,こう長く人工の灯が見えないと不安になる(^^;;;

 しかし,夜の道路は生き物達の楽園で,大きなカニや,カエルなが道路に出てきている.たまに,ヘビ,鳥などもいた.

 車をとばして急ぐ関係上,カエルやカニを何度もひいた(^^;;;
ばきばきと音がして気持ちが悪い.


 無事到着.が,すでに先客の父娘が来ている.どう見ても父親はプロのとりこのようである.この人には連日会うこととなる(^^;;;

 どうですか?と聞くと,今日は風が強くダメですが先ほどサキシマ1♂ゲットしましたとのこと.う〜〜〜残念!先を越されてしまった.しばらく粘ってヤエヤマノコ小1♂ゲット.ラッキーと言うか,先ほどの親子はチビノコには興味が無かっただけかもしれない.
しばらくして,雨がひどくなって来たのであきらめて帰る.前足のフセツ無し(^^;;;



1999年7月26日(西表島最後の夜)

 今までの所,西表島でのクワガタ採集は殆ど失敗状態である.今晩こそはと思い,早めに旅館を立つ.

 ここ,琉球大熱帯農学研究所は西表島唯一の?夜間でも明るく,水銀灯のある施設である(と思う?).施設は道路を隔てて,東に3棟,西に1棟の構成となっている.東の一番大きな建物の前が車のロータリーになっており,左右に2個の水銀灯が有る.また,この建物の裏と真ん中の建物に実験室らしき部屋が有りとても明るい.西の建物は正面と天井に小型のライトがついているが,建物の裏に回ると2個の非常に明るい水銀灯が有る.以上の点を考慮して採集すると良いと思うのだが・・・・

 いつもよりも早く到着し,ルッキングを開始するが,クワガタは見つからない(^^;;;
建物の裏に回ると急に拓が叫ぶ”ヘビや!”,びっくりいきなりサキシマハブとご対面である.お〜〜〜〜こわ(^^;;;
 街灯に来た昆虫を狙っているのだろうか?続いて,天井で交尾しているヤモリを見つける.拓が言うには”結婚”だそうな!ちなみに西表島では2種類のイモリに出会うことが出来る.普通のヤモリ?とこのホオグロヤモリである.ホオグロヤモリは”ケ!・ケ!・ケ!・ケ!”と甲高い声で鳴くので直ぐに解る.

 雨が降ってきた.かなり激しい(^^;;;
また駄目かな?と思っていると,いつもの親子がまた現れた.どうかと聞かれたので”駄目です!”と答えた.雨の日は駄目とのこと.しばらく見回りして帰って行った.

 とにかくあきらめきらない私たち親子は近くの自販機にジュースを買いに行き一服した.30分程度経っただろうか,雨があがり,気温が上昇してきた.しめしめ(^^)

 再びルッキングを開始する.


 東の建物を見回っていると,拓が再び叫ぶ
  ”クワガタや!
なんと.また拓に先を越された(^^;;;
でもラッキー(^^)建物の壁に張り付いていたのである.早速ネットを持ち出しゲット.石垣島と西表島のサキシマヒラタが揃った(^^)
 お腹や足に泥が付いており,飛んできたのでは無く,土から出てきたようである.石垣島でもそうだった.

 今夜は採集出来るとにらみ,さらに丹念にルッキングを開始する.


 あ,何かいる.やりました♀ゲットです(^^)
飛んできたようで,渡り廊下にひっくりかえってどたばたしています(ピンぼけでゴキブリみたいに見えます).西の建物の裏に回ってさらに2♀を採集しました.

 しかし,この後はまた雨が激しく降り西表島での灯火採集を終わりにした.採集日の朝のパイントラップに期待をしながら,夜の西表島を車で走る・・・・・・

 結局サキシマヒラタ1♂,3♀採集となりました・


BACKNEXT