「怪説・世界のクワガタ」 第13回 (2)

A,CHIBA



Lucanus capreolus Linne, 1736

分布 アメリカ東部  (E U.S.A.)
体長 ♂25〜45mm ♀30mm
北アメリカに産するクワガタの中では最も普通種らしく日本でも標本を良く見かける。体には艶が有り、黒みの強い色のものから銅色(茶色)に近いものまでいる。オオ顎には小さい内歯が一本有る。



Lucanus mazama Leconte,1861

分布 アメリカ西部  (W U.S.A.)
体長 ♂25〜40mm ♀32mm
体型は前種に良く似て体のサイズもさほど変わらない。体色は黒くここで紹介した中で♂♀とも一番艶が無い。大型の個体ではオオ顎の内歯一本が明瞭になるが、写真の♂は体長32mmで内歯はわずかに痕跡程度しか出現せず更に小型個体では全く見えなくなる。



Lucanus placidus Say, 1825

分布 アメリカ西部  (U.S.A.)
体長 ♂26〜37mm ♀30mm
前の2種とは、はっきり区別が出来る特徴が有り間違える事は無い。体色は黒くオオ顎はあまり湾曲せず細かい内歯が鋸状になっている。♀の形態は mazama に似るが前胸のカタチや触覚のカタチに相違が見られる。紹介した3種の中では最も少ない種なのか?標本を見る機会が少ない。

左から
         L.capreolus カプレオルスミヤマクワガタ 
L.mazama マザマミヤマクワガタ 
      L.placidus プラキドゥスミヤマクワガタ


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