「怪説・世界のクワガタ」 第13回 (3)

A.CHIBA




Lucanus tetraodon Thunberg, 1806
体長 ♂37〜50mm ♀30〜
   分布 ヨーロッパ南部・アルジェリア
載せた写真左♂は45mm 右37mm この種や第11回で紹介した L. ibericus などは比較的小型だが体色や♀を見ると Lucanus cervus (ヨーロッパミヤマ)系統のミヤマクワガタに近い種に思える。触覚の先端(長くなっている部分)は6節。右側の個体は最小個体に近い小さいものだがオオ顎の先端部が二股になっているのが分かり、小型でも他の良く似た種とは区別が付く。大型になるとオオ顎の一番基部に近い歯一本が長くのびる。




Lucanus barbarossa Fabricius, 1801
体長  ♂30〜40mm 
   分布 スペイン・ポルトガル
          アルジェリア・モロッコ
Lucanus 属でアフリカ大陸に分布しているのはこの種と前種 L. tetraodonの2種のみである。体色は黒くオオ顎に小さい歯が一本有り、触覚は先端の6節が櫛状になっている。

参考文献 世界のクワガタムシ大図鑑    ミヤマクワガタ(日本の昆虫8)


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