Pってのは特殊な場合を除いて、利用可能な形態がリン酸塩の可溶時のリン酸
イオンの形(PO4 3ー)である。これが生態内に取り込まれて、有機リン酸
化合
物として利用され、生物の死滅後、加水分解され、再びリン酸イオンの形
で放出
される。つまり、炭素源や窒素源の様な吸収するための独特なプロセス を経る
必要性がない。
これをクワガタの発酵マット添加剤として見た時にどういう事が言えるかというと、
他の添加剤では添加時と摂取時の状態に大きな違いが生じる可能性が高く、
添加剤の効果を予測する事が難しいが、Pはその添加時と摂取時の状態が
比較的一致しやすいといえる。比較的という表現になるのは、発酵マットでは
Pを菌も利用するからであり、この菌の保持する分を不明要素として差し引いた
からです。当然菌に利用されないまま、直接経口摂取できれば、その差分はさら
に小さい物となるでしょう。フスママットではこの効果が十分に期待できるでしょう。
Pは生体内では各種酵素の補酵素、細胞膜を形成するリン脂質、エネルギー代
謝に重要なATP,ADP,高エネルギー化合物等の構成材料となります。