TV版の感想です。(34話〜47話 )

34.進学問題

 先のサッカー部の大会以来、すかっり有名人になってしまったヒロシくん。彼の載っている雑誌を買ったりしてすっかりミーハーな優ちゃんだけど、そんなに余裕で大丈夫なの???
という訳で、サッカー名門の私立校からスカウトが来て、ヒロシくんは静岡の高校へ行く事に。 優ちゃんは、この事を自分よりも先に久我山ちゃんに相談を持ち掛けたと思い込んですっかり落ち込んでしまう。
 その晩、ヒロシくんは優ちゃんを呼び出して自分の決心を打ち明けた。原作ではヒロシくんは、優ちゃんにカッコイイ所を見せたいからサッカーを続けると言っていますが、アニメ版では、大会で優勝できなくて悔いが残ったからと説明してましたね。やはり自分の夢を追いつづける男の姿に優ちゃんもグッと来てしまったのではないでしょうか?優ちゃんの「やめてと言ったら、静岡行きをやめてくれる?」というセリフ、男にとってはつらい一言ですよね。まあ、優ちゃんは快く静岡行きを認めてあげたから良かったですけど。

35.プレゼント

 いよいよ物語も佳境に入ってきました。
まず、久我山ちゃんの告白シーンについて。
 優ちゃんとヒロシの仲がある程度不動のものとなっている事を知りつつも、自分の気持ちに踏ん切りをつけるため、あえて手編みセーターを送ろうとする久我山ちゃん。 着てはもらえないセーターをせっせと編む姿は涙もの。放課後、ヒロシに手渡そうとするが、「受け取れないよ・・・」と拒まれる。しかし「私が勝手にしたことですから」と笑顔で答えるなんて、普通の娘だったら絶対出来ないですよね。ヒロシが部室を出て行ったあとで、一人さみしく涙ぐむシーンがあると期待していたのですが、ハシモのお笑いシーンになってしまってちょっと残念です。
 それでは本題にはいります。
久我山ちゃんの手編みセーターに対抗するプレゼントは「優ちゃん自身」しかない!という、まりりんの爆弾発言に心が揺れる優ちゃん。確かに久我山ちゃんに対抗するつもりも有ったかもしれないが、もうすぐ離れ離れになってしまうヒロシとの仲を決定的なものにしたいと真剣に考えた上での「ヒロシ君、えっちしたい?」だったと思います。一方、ヒロシは思いがけない申し出に困惑してしまい、優ちゃんの真意を酌むことが出来ず、結局のところ、傷つけてしまう。
この二人のすれ違いはどちらに原因があるのか?と考えてしまいます。 強いて言うならば、二人の若さに原因があると言えるのではないでしょうか・・・。

36.卒業

 今日は中学生最後の日。なのにヒロシ君との仲は気まずいままです。何とか仲直りして気持ちよく静岡行きを見送ってあげたい優ちゃんですが、どう切り出せばいいのかさえわからない。
 卒業式も終わり、ヒロシ君と仲直りしようという所で「先輩、第2ボタンください!」のシーン。原作では、この事がずっと優ちゃんの心のわだかまりになるのですが、TV版では久我山ちゃん自ら「実は先輩がくれたのは第1ボタンだったんです。」とネタばらしをしてしてしまいます。この後、優ちゃんと久我山ちゃんの仲はすっかり友好状態になりますが、なんか久我山ちゃんが“非の打ちどころのない完璧なイイ娘”として描かれているように思えます。原作ではそれほど感じませんでしたが、TV版では全般的にこの傾向が強いようようです。久我山ちゃんはお気に入りキャラの一人なので、このような扱いは不満ではないのですが、あまりにも完璧なのでちょっと現実味を失ってしまいます。やはり人間どこかに欠点があるから好感を持てると思うのですが。
 話はかなり横道にそれましたが、2次会のお好み焼き屋に向かう途中、優ちゃんはみやうに悩みを相談するのですが、みやうについて友達以上の感情を持ち合わせていないからこそ、彼に相談したのでしょう。本人のほうもなんとなく分かっているようですね。うーん、ツライやねぇ・・・
 2次会の席でも2人はすれ違ったまま。そこで、タカちゃんの発案で卒業旅行に行くことに。果たして優ちゃんとヒロシ君は仲直りできるのでしょうか?

37.旅立ちの日

 折角の卒業旅行も、ヒロシ君の新入生入部テストと重なってしまい、当初の目的は果たせなくなってしまいました。
 という訳で、この旅行は急遽るみ子の告白の場に。優ちゃんは「このままあきらめるなんてダメだよ。ぜったい後悔しちゃうよ。」とるみ子を励まします。自分のことはダメでも他の人の事となると一生懸命になるのは、優ちゃんが優ちゃんである所以ですね。
 「もうアタシ達ダメかも」と弱気になる優ちゃん。旅行最後の夜は更けてゆく・・・
ヒロシ君の静岡行きが近い夜、窓から紙つぶてが投げ込まれる。「卒業おめでとう&三年間ありがとう。日曜日たつ」という、短いけど優ちゃんにとっては何よりうれしいメッセージ。そしていよいよ旅立ちの日。無言で駅までの道を歩く2人の胸には、さまざまな思い出が巡っていたことでしょう。
最後だけは笑顔で見送ってあげようと泣きたいのを我慢していた優ちゃんですが、「お前の気持ち、全然分かってやれなくてごめんな。」という優しい言葉に泣き出してしまいます。やっぱりヒロシ君のほうが歩み寄る形で、やっと2人の中は元通りに戻ることができました。
これでハッピーエンドと思いきや、「その時は仲直りできたって思いました。だけど・・・」と言う優ちゃんのセリフ。原作知らないヒトは「え〜!?このあとどうなっちゃうの??」と気になりますよね?(^_^;

38.あの頃のように

39.水色の季節たち(総集編)

ここからは思い出アルバム

40.恋愛未満

41.グローイングアップ

42.みやうの恋

43.はじめての友達

44.お母さんの恋人

45.ナイショの夏物語

46.男達の修学旅行

47.天使からフォー・ユー


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