専用線のSL

貝島炭鉱

昭和40年代、北九州の炭鉱鉄道で最後まで残っていたのがこの貝島炭鉱でした。この専用線にはドイツのコッペル製Cタンクとアメリカンロコモーティブ(アルコ)製のCタンクが残っており、特にアルコはよく原形を保っていて、バッファードリンク式の連結器などそのままでした。



筑豊本線勝野駅から宮田線の終点筑前宮田駅を中心にこの専用線がのびていました。私が訪れたときはもう廃止間近で、時間が止まっているようで人影もなく、かつては筑豊の炭鉱の中でも、繁栄を極めた貝島炭鉱の面影はありませんでした。
たった一日しかここにいられなかったのですが、このオールドタイマーたちとそれを取り巻く独特の雰囲気は、今でも古いモノクロ写真からよみがえってくるようです。