線路幅が762mm、とても小さな鉄道が日本中にありました。
それらはある特定の目的のために作られたり、地域の人たちのための大切な交通機関でもありました。普段それに接している人たちにとってはごくあたりまえのものでしたが、新幹線や大型SLを見慣れている私にとっては別世界の光景でした。
上の写真は牛乳を運ぶMilk Train、そしてディーゼルカー。
根室本線に茶内という駅があります。浜中町営簡易軌道はここから根釧原野のなかを別海村までつながっていました。途中からいろいろな停車場まで分岐しているため、茶内駅から同時に行き先の違うディーゼルカーが出発し、運転手が降りてポイントを切り替えていくのです。この時間の流れはとても心地よいものでした。このナローゲージは1972年に廃止されました。