ストーブの設置場所は基本的には家全体が暖まる場所、邪魔にならず、また薪ストーブの雰囲気を味わえる場所ということになります。今回はリビングとダイニングを区切るような場所に置いてみました。床下は補強して、コンパネは継ぎ手を変えて二重貼り、仕上げには黒御影石の400ミリ角を貼っています。リビングの広さにもよりますが、普通はコーナーに置くほうが無難でしょう。
煙突のセトリングは継ぎ手をスライドさせることでとります。
コーナーに置かれたストーブです。コーナーに置く場合は壁面からの距離がとりにくくなります。ストーブの設置説明書の不燃物あるいは可燃物からの距離の指定に従い設置します。写真の家ではコーナーにセトリングに対応した壁面を起こし、カルチャーストーンで仕上げています。ログ壁のままですと、ストーブを壁面からかなり離して設置しなければなりません。
この家では、ストーブの煙突はロフトのフリースペースを突き抜ける形になります。当然、この部分は断熱二重煙突で、可燃物とは十分な距離を取ります。断熱二重煙突は暖かくなりますが、やけどをするほどではありません。内部はケイカル板など不燃材で囲います。
この、角型の煙突の中を、断熱二重煙突が入っています。
断熱二重煙突が直接屋根に出ています。この家の場合は積雪対策として、煙突の上には三角の雪割がついています。
真直ぐ屋根に煙突を出すのは効率がよいのですが、屋根工事に絡みますし、雪の対策も必要になり、高価な断熱二重煙突を使わなければなりませんので、予算がかかります。
この煙突にも雪割がついています。また、天窓の上部にも雪を落とすためのジャンプ台がついています。積雪のほとんどない地方では雪割もジャンプ台も必要ありません。
予算的にはめがね石を使って、妻壁に出すのが安価です。