間柱を建てたら、ユニットバスを入れます。ユニットバスは機種によって違いますが、搬入に約75センチ?80センチの開口幅が必要になりますから、この段階で入れてしまうほうが無難です。入らなければ、間柱をはずすだけですみます。
この機種は壁、天井まで組み上げてしまう、フルユニットのバスですが、好みによっては腰から下だけの、ハーフユニットのバスを使っても良いでしょう。ただ、ハーフユニットは完成後の雰囲気はよいのですが、セトリングの絡みや、防水、防湿面での注意が必要になります。
このバスは呼び名1616タイプです。これは内寸が1600ミリ*1600ミリの大きさになります。あとは、1620、1216タイプなどもあります。1616タイプは所謂、一間(1820ミリ)の内部に収まる寸法で、一番標準的な大きさです。
また、洗い場の高さが床と同レベルにし、バリアフリーになるように納めます、扉も三枚で開口が大きくとれる仕様のものです。
これは、ログ壁とユニットバスのすき間です。1616タイプですと、図面上でログ壁芯から2000ミリづつの正方形を考えれば納まります。このログハウスでは寸法的に余裕がありましたから、壁芯から2100ミリづつの正方形に納めましたが、すき間が十分できています。
丸太の末口26cm?28cm位のログではユニットバス寸法+400ミリで考えれば納まるでしょう。
これはユニットバスの床下です。上部に見える2*8材がフロアの根太、真ん中に見える防腐の2*6材がユニットバスの根太です。バリアフリーにするために、ユニットバスの床を415ミリ下げてあります。この寸法はユニットバスのメーカーや機種によって違いますので、カタログで調べておきます。また、ユニットバスの脚の位置も調べて補強しておきます。
浴槽にはおよそ300リットルの湯が入ります。また、人間の体重も考えれば、400キログラムの荷重に十分耐えるだけの強度も必要になります。
ユニットバスに窓がつく場合は窓まわりもそれなりの加工が必要になります。本来、ユニットバスの窓は、出窓はもちろん、普通の窓もユニットバス自体で支える構造でなく、家の壁が支えるようにようになっていますが、ログハウスでは壁がセトリングしますので、ログ壁で直接支えるわけにはいきません。そのため、写真のようなステージを組んで窓を支える様にします。窓の位置はユニットバスのカタログで決定します。ユニットバスの窓は壁パネルに現場で開口しますので、ある程度の自由はききます。
また、必要な配管は床下、換気は天井からダクトで外部に抜きます。