ログハウスの施工6
妻壁、天井の板貼り

 

外壁が貼り終わり、必要な電線を通されたら、内壁の仕上げに入ります。まず、断熱材をていねいにタッカーで留めていきます。

断熱材は100ミリのグラスウールを使用します。垂木は2*6材ですので、138ミリの成があります。ですから、断熱材の上には38ミリの空間ができます。ここは、空気の通り道です。

断熱材の次はいよいよ仕上げ材です。妻壁の次に天井という順序で貼っていきます。逆にすると、妻壁の板材を天井板にぴったり合うように、勾配で切らなくてはならないのでカットが難しくなります。工事全般にいえることですが、何処を先にして、何処をあとでやるのかという順番をよく考えて施工しないと手間が何倍もかかってしまいます。

妻壁と天井の収まりは左図のような施工が良いと思います。施工の順番は1.外壁 2.軒天井 3.内壁 4.室内天井の順です。こうすると、内外壁の上部は天井仕上がり面よりも上に2*6分(138ミリ)以上の逃げがあります。内外壁は屋根勾配で切るのですから、逃げを取れると随分仕事が楽になります。天井部は内外壁につきつけになりますが、これは直角に切るのですから、問題ありません。

天窓がある場合はこんな感じで仕上げます。窓の下部は垂直、上部は水平に板が張られています。これは、空気が窓に沿ってうまく流れるためと、光がうまく拡散するようにするためです。因みに、天窓の有効採光面積は実際の窓面積の3倍として、計算されます。それくらい、部屋の採光にとってはありがたいことです。ただ、窓を開け放して外出しないこと(工事担当者も、施主さんも)。雨が降れば大変ですから。