ログハウスの施工2
丸太を積む

大型トラックに積んで来た丸太をクレーンで降ろします。クレーンはクレーン会社に頼みます。立地条件がよければかなり大きなログハウスの建て方も5トンのクレーンで十分です。クレーンは地方によっても違うでしょうが、一日で、5万円から6万円の費用でオペレーターつきで借りることができます。

最初にハーフログにアンカーの穴を開けます。ステージのアンカーの位置を芯墨から測りだして、ハーフログに移します。18ミリくらいの錐で裏から穴を開けます。

穴を開け終えたら、丸太を返して、ナットの座彫りをします。これはノミを使ってもよいのですが、ここでは座彫り錐を使っています。

この写真はシルログにアンカーの位置を墨つけしているところです。シルログは基準の墨がノッチの部分で欠き取られているので、シルログの加工のページ(施工の3)で説明した500ミリの返り墨から、測りだします。

 

ステージの上にセットされたハーフログとシルログです。ラチェットレンチでアンカーボルトをしっかり締めておきます。写真を見ると良く分かるでしょうが、必要なアンカーボルトの長さは、シルログとハーフログで違いますし、丸太の元側と末側でも違います。ですから、長さの融通がきく全ねじが一番使いやすいのです。もちろん、このあと、余った全ねじは切っておきます。この際、切った鉄粉はよく吹き飛ばしておきます。鉄粉は雨で濡れるとすぐに錆びて丸太を汚してしまいます。

ハーフログとシルログをセットしたら、合番どおりに丸太を積んでいきます。グルーブには断熱材(グラスウール)をタッカーで留めておきます。

ノッチの部分は特にしっかりと断熱材を詰め込んでおきます。家の外部に出てしまうログエンドの部分には断熱材はいれません。

丸太を積むときは、一本一本しっかり位置を確かめながら積んでいきます。ある程度積んでしまうと、丸太の位置の修正が難しくなります。

また、ときどき、通しボルトの穴も全ねじを差し込んで確かめておきます。全部積み終わってから、通しボルトが通らないと非常に苦労します。