ログハウスの施工1
ステージを組む

ログサイトで組み上げられたログシェル


改訂にあたって、今までの写真も併用しますので、すべての写真が今回の住宅の写真ではありません。 ご容赦下さい。

住宅として作るログハウスの基礎です。基本型は田の字型で、大きさは9M*10M、基礎厚は180ミリ、ベース面より900ミリの立ち上がり、床下蓄熱暖房のため、スタイロフォームによって断熱されています。内部も土間コンクリートを打ち、風窓はありません。床下を倉庫として使いたい場合は最低でも1800ミリの高さが必要ですが、ちょっとした物置がわりならば、この高さでもよいでしょう。また、土間コンを打ってあるため、湿気が上がらず、同時に床下の配管、配線、保守点検等はずいぶん楽になります。

基礎の上端には、アスファルトルーフィングを敷いて、土台とコンクリートが直接、接しないようにしておきます。


 

これは、最初に基礎の上に土台と大引きを乗せたところです材料は2*8(ツーバイエイト)材で、厚みは約38ミリ、幅は約180ミリです。大引きは2*12を使っています。基礎の上には三枚抱き合わせて使います。


 

根太のピッチはコンパネに合わせて455ミリになっています。このように建て方の前にステージを組んでしまうと丸太を積む際、足場がよく、仕事が楽になります。


 

コンパネは基礎の高さによって仮止めしたりしておきます。今回の住宅は完成後にも床下に入れますから、打ち着けてしまいました。


 

ステージを組み終えたら、スケールで正確な寸法をだし、心墨や逃げ墨を出しておきます。コンパネの上に立っているのは、基礎に埋め込まれたアンカーです。今回は12ミリの全ねじを切って使いました。市販のアンカーボルトは在来住宅用にできていますから、ハーフログやシルログを固定するためには、長さが足りなかったりして、使いにくいのです。


 

完成した、ステージです。ハーフログやシルログが載る場所は1*6材を打ちつけておきます。これは最後に床の仕上げ材を貼るときに、床材が飲み込まれるようにするためのスペースボードです。