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7月、さっそく耐空検査が来て点検です。
耐空検査とは年に一度のクルマで言えば車検みたいなもの。200時間点検相当の項目のチェックを行います。
整備は職人気質のベテランメカニックさんにお願いして、自分も機体のコンディションを把握するため手伝いました。
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↑スカイダイビングに使用する時は外したりするので、機体構造上の問題はありませんが、ドアストッパー付近にクラック確認。
これ以上進行しないように処理し補強しました。 |
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←アヴコ・ライカミング式O-320D2Gエンジン。水平対向4気筒OHVで排気量320立方インチ(5244cc)160馬力。
クルマのエンジンと違い飛行機のエンジンはトルク型なので最高回転は2500rpmちょっとです。
第2次大戦時代から基本的に変わらない長年の信頼のキャブレター式燃料供給システムとマグネトー式点火系です。複雑な制御システムを持たない分トラブルは少ないです。
またデーターやノウハウが十二分に蓄積されつくしたものだから予測も立てやすいので、これまた安心につながります。
ご覧のとおり機体とエンジンをつなぐエンジンマウントの脚は8本の鋼鉄のパイプです。
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↑セスナの調整は翼付け根のボルトで行います。

↑わかりにくいですが、前側のボルトを下から見上げています。(→前)
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テスト飛行で機体が若干右に傾いていくのが気になり、
チューニングすることに、、、

今回は右翼の迎え角を増やしてみました。
結果は良好! (^-^)y
層雲が蔽うような曇りの、機体がピクリとも揺れない気流の静かな日に飛んで完璧にチェックしたい!
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前後2本のボルトで機体に取り付けられていますが、後ろ側がボルトの中心線からずれた金属の偏心ブッシュを介しています。それがカムの役割をして翼の後ろ側を持ち上げたり下げたりしてピッチ(迎え角)を変化させます。 |
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無事耐空検査合格! \(^O^)/ |
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車輪にスパッツを付けてみました。せっかく自分のものなんだから、ちょっとだけカッコ良く
(^n^)
点検や整備に手間が掛かってメカさんには嫌われるので、事業機はたいてい外されています。
(だから前前から付けてみたかったんだよねー)
自分も長年無かった物が付いているのでスネをぶつけたり (T-T)扱いに戸惑ってます。
プロカメラマンさんには撮影するには邪魔だといわれているのですぐ外すかも!
(^^ゞ
性能的には空気抵抗がやや減って5kt(9km/h)ほど巡航速度が上がるといわれていますが、まだ実感できていません。
(^o^;)ゞ |
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台風一過の八月某日横浜から東京湾方面を飛んできました。
秋のように抜ける様な快晴ではなかったけれどきれいな空と海のコントラストでした。
(携帯画像) |
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今年は異常気象で秋の長雨が10月まで食い込み、その長雨が止んだある朝、自分が密かに「心の師匠」と呼ばせて頂いている大先輩パイロットの方から撮影飛行の依頼がありました。
その方は、おそらくもう日本で唯一現役の戦中パイロットの方で、当時は一式陸上攻撃機に乗っておられたTJ氏です。
光栄なことに師匠に乗って頂くのもこれで3度目です。
息子さんがカメラを担当し、Jさんはコパイ席に座って頂きました。息子さんもライセンサーでいらっしゃるので、ダブルで緊張しました。
f^_^;
離陸と、撮影現場では自分がコントロールしましたが、現場間の移動と着陸は師匠に操縦して頂きました。(感激!)
師匠は乗り込んでしばらくすると「この機体はエンジンがすげぇ滑らかだな!こりゃいいや!振り回すにも舵が軽いし」と、この機体の「売り」を短時間で見抜かれました!
その眼力と老練な操縦技術はまだまだひよっ子の自分にとってとても勉強になりました。
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これはフライト後に長雨でこもった湿気を干している愛機です。大雨のたびに雨漏りする場所がわかったので防水作業しなきゃ。
<(^o^)>(携帯画像)
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関東の長い秋雨が終わった10月某日のフライトは、それまでの鬱々とした気分を吹き飛ばす様に晴れ渡り、久々に空の広さを実感したフライトになりました。(撮影とんび) カメラマンの方もしきりに「気持ちいいねーっ」と連発してシャッターを押していました。
(^n^)
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一月某日。
遅まきながら今年最初のフライトをしました。
強い冬型の気圧配置ではなかったので、風もそれほど強くなく、気持ちのよい冬晴れの関東平野が一望でした。東京上空でも高度を取れば房総半島の向こうに水平線を望めます。
(携帯画像)
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新宿副都心から池袋方面に北東に見ています。
水平線上に見える丸い光体は映り込んだ携帯のライトです。 f^_^;
しかし、この地上の建物全てに人々の営みがあると思うと、あらためて東京という都市はスゴイ!
(携帯画像)
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カウリングの左前に六本木ヒルズ、その向こうには東京タワーや汐留のビル群も見えます。
水平線に対してカウリングの傾きから左30度バンクで旋回しているのがわかります。
また、このカメラの位置がパイロットの視線だとすればカウリング(または計器板上端)と真正面の水平線の幅からやや降下姿勢であることも読み取れます。
基本的にパイロットはこのように水平儀よりも外を見て機体の姿勢を判断しているのです。訓練を始めるとまず最初にそれを叩き込まれます。
(携帯画像) |
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右の燃料タンクの残量表示がおかしい、、、
満タンにしてもFを指さず動きも鈍い。
まあ、飛行機の場合自動車と違ってフライト中のスロットル(アクセル)操作が頻繁ではないので、あまりフライト内容で燃費の変化はなく、時間当たりの消費量はほぼ一定ですから、フライト時間で管理できるので燃料計は日頃から参考程度なんです。
構造も簡単で精度もそれほどじゃないし。
でも、あまり気分の良いものじゃないし、修理することに、、、。
右翼内にある燃料計センサーを突っついてみると、、、
浮き上がってこない (+_+)
どうやら沈んでいるようなので、取り外すと、
フロートからピチャピチャと音が、、、
このタイプは古くフロートが真鍮性なので、修理が可能です。
整備の師匠に指導を仰ぎながらとりあえず穴を見つけ
ハンダで修復し取り付けました。
が、その後また沈み始めたので後日フロート交換しました。 f^_^;
ところが話はそれだけでは終わらず、
ちょうどその頃から飛行前点検で燃料タンクから
水が検出されるようになりました。
燃料計関係で翼の上の整備孔を開けたしセンサーも外したので、
当然そこが怪しいと、再度シール剤を盛ったりもしたのですが、
なかなか直らず。
(翼の上に腰掛けてをやっていたので目撃された方もいらっしゃる?)
結局たまたま同時に発生した燃料キャップのシールゴムの硬化が
原因だったのですが。(つまり作業ミスではなかったホッ)
(携帯画像) |
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入梅直前に撮影で西日本に遠征しました。関東平野の雲の切れ目から一気に雲上界へ。富士山が灯台のように雲の海の上に在り、行く空を指し示してくれました。
関東に反して東海以西の好天がなければとても行けなかった、、、。
(携帯画像) |
いろいろあって、途中の画像はありません。 <(^o^)>
いきなり関門海峡を北九州から望む画像、、、 f^_^;
上から1/3左端の島は武蔵と小次郎の決闘で有名な巌流島です。
武蔵は小次郎を倒した後、潮の流れの速い海峡(もうほとんど増水した多摩川並みですから)の
潮の干満の一瞬のタイミングで九州側に渡り追手から逃れたんだなぁ、、、って、
宮本武蔵の兵法の地の利を生かすという一説を思い出して感慨にふけってしまう、、、。
下は海峡のいちばん狭まったところを渡る関門橋。
この下に関門トンネル人道もあります。
天候スタンバイで一日飛べなかった日にちょっと行って来ました。 (^n^)
(携帯画像)
しかし今回西日本に行ってあらためて「飛行場が多いって良いな、日没後も降りれるって良いな〜」
って思いました。フライトを楽しめる最低限の環境が整っている、、、と羨ましく思います。
それと天候はイマイチでしたが、瀬戸内の海の美しいこと!
大小無数の小島にはそれぞれ浜辺や入り江があり波の穏やかな海と相まって
平和で穏やかで満ち足りたたたずまい、、、
そういえば20年近く前の九州出張では往きは瀬戸内はナイトで
帰りは宮崎からほぼ直線コースだったから初めてだったな〜 <(^o^)>
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右はオマケ(携帯画像)
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耐空検査終わりました。 (^-^)y
今回も整備の師匠とその上司というそうそうたるメンバーで
メインタイヤ、バッテリー、メインギヤ付け根のテフロンのブッシングの交換と作業していただきリフレッシュ!
\(^O^)/
(携帯画像)
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