第15回TBI(ツールド・ブルー・アイランド)参戦記

著者 ゼッケン13のM           

◆4月29日(車検日) お馬鹿大増殖中!

朝、時刻通りにフェリーは東予港に到着。
港から車検会場の奥道後ホテル駐車場まで、思っていたより距離があったものの無事移動終了。
何度も行ってると、松山市内に関してはナビ要らずで楽なモノです。

天気は晴れで言うこと無し、車検日「だけ」は晴れに限ります。
受付開始時間よりかなり前に到着しましたが、すでにかなりの面々が到着しています。
オフィシャルとしては「今日だけは、ゆっくり来い!」と思っているのに違いありませんが、私たちにすれば「今日だけ」は早々の到着です。

オフィシャルによる受付開設準備作業が行われる中、なじみの面々へ偵察も兼ねて挨拶回り、これ重要です。(^^)
「あ、このキャンキャンした喋り方!」で、私が居ることに気が付いた人もいたようですが、そんなにキャンキャン言ってますか?私。
とにかく、受付は後回しにして挨拶回りに励み、久しぶりの再会を喜びあいます。

 

   
(SSER-1)受付/車検会場の様子
(SSER-18)受付の様子

 

TBIの参加者ですが、大雑把に4つのグループに分けて考えることが出来ます。

まず、ガチでレースを行うために来ている人たち、これを便宜上「トップグループ」と言います。
レース順位を争う事が優先されるので、乗っているバイクや装備などもそんな感じに仕上がっています。
年を追う毎に外車の比率が上がっており、今年はやたらとKTMが多かったです、速いバイクを選んだ結果でしょうね。
(ハスクバーナーが一台も来ないのは何故???過去に私が「荒らした」からだろうか?)

彼らが履いているタイヤはレーシング系であり、それを期間中数回新品交換、毎日交換する人すらいます。
一般的な参加者は「中日に1度だけ交換、または無交換」な事を考えても、彼らの順位にかける意気込みが判ります。
サポートカーを引き連れているのも、例外を除けばこのグループです。

次が大型重量級バイクな方々のグループです。
過去のTBIでのSSコースを考えた場合、大型重量級バイクは不利ではなく「悲惨」であり、極一部の凄い人を除けばレースでなく「苦行の場」でした。
なにせTBIの特徴は「雨と泥地獄と暗闇とガス」といえる状況で、モトクロスコースのSSでは軽量車でも藻掻くのが普通ですから重量車はもう・・・。

アフリカツインとかは、「さっき象さん、泥浴びして遊んでたよ(注 泥に埋まって藻掻いている)」とか言われる、色物系の扱いでした。
そんなことは重々承知だと思うのですが、今回は10数台もの大型重量級バイクが集まり、やはり大半はBMW系です。
大勢のF650MLメンバーが含まれていましたが、物好きな私ですら体力面の問題でダカールでの出走を避けたTBIなのに・・・。
ほんと皆さんご苦労様です、安らかに泥に埋まって眠ってください、決して掘り出し(せ)ません。(^^)

ちなみに、「ホンダ ドミネーター」も大型重量級バイクに分類されていますが、アレはどう考えても反則行為じゃないのかと・・・。
約1名(U氏)からの異論反論断固認めません、却下です。
私が文句を言うとU氏は「腕!腕!!」と言いますしその腕前は認めますが、クラス分けについては認めがたいです。
素直に激戦区に行ってくださいよ、そうじゃないと重量車乗りに「クラス優勝争い」って楽しみがないじゃないですか。(^^)

次がアドベンチャークラス(50cc、クラスは違うけど80ccもいる)な方々で、今回は台数が異様に多かったのです。
知らない人は「初心者クラス?」と誤解されそうですが、まったく正反対で「過去の優勝者など」が集う事実上のマスターズクラスです。
エントリーにはTBIを過去に完走した実績が必要、さらに頑丈なお尻の皮も不可欠と、あらゆる技術を問われます。

そのなかにTM80(外車)が一台いまして、みんなに「アレは反則!」とか言われてました。
私に言わせれば、「合鴨の集団に、鴨が1羽混ざってる」ぐらいの違いしか感じませんが。(^^)
ライダーのUさんと話をしてみましたが、「いや、これパワー無いし、スピードでないし」とのこと。

上記3グループに属していない人たちが「普通にTBIに参加した(初心者含む)」グループで、ごく普通にレースやらツーリングやら楽しんでいます。
勿論、あくまで単純なグループ分けですが、参加者個々にTBIの楽しみ方が違っていることは伺えるかと思います。
ラリーは大きく3つの要素「チャレンジ」「レース」「ツーリング」から構成されていると私は思っていますが、人それぞれにその要素をどの様な配分で考えているかで方向性が出てくるのだと思います。

今回私は18年も乗り続けているセローでの参戦ですが、結構大まじめに準備してきたのですよ。
見る人が見れば、案外チマチマといじってあることが判るとは思うのですが、古いセローってだけで冷たい目で見られてしまい哀しかったです。
確かに私は「お馬鹿&色物」ですが、せめて生暖かい目で見てください。<(__)>

 

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