シドニー・ルメットの作品「グループ」(1966)から誕生した一群の女優さんの中の一人で、背が高くビューティフルな人です。「グループ」には、他にもキャンディス・バーゲン、ジョアン・ハケット、エリザベス・ハートマン、ジョアンナ・ペテット、シャーリー・ナイトなどの、多かれ少なかれその後のハリウッド映画を彩る女優さんたちが出演していましたが、ジェシカ・ウォルターは、スタイリッシュであるという点ではその中でもピカ一でした。けれども、彼女の役で最も記憶に残るのは、クリント・イーストウッドの初期の監督作「恐怖のメロディ」(1971)でのブチ切れた女ストーカー役であり、こともあろうにあのマッチョマンのクリント・イーストウッドが演じている主人公にしつこく付きまとい、サディスティックにいたぶっていました。スタイリッシュな彼女だけに、それがなかなかのはまり役でしたが、もしかするとあれが彼女の地なのではないかと思わせるほど、あまりにも堂に入り過ぎ(上掲画像参照)、イメージが固定化されたためか、その後の活躍はイマイチになってしまいまいた。 |
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