シドニー・ルメットの「グループ」(1966)に出演した多くの新人女優さんの中の一人です。しかしながら、映画ファンにもっとも強い印象を残した作品として挙げられるのは、シドニー・ポワチエと共演したデビュー作の「いつか見た青い空」(1965)でしょう。彼女は、この作品で、いきなりアカデミー主演女優賞にノミネートされます。センシティブな盲目の少女を演じていますが、実生活でも彼女は極めてセンシティブな人であったらしく、晩年はメンタルホスピタルに通院していたようであり、最後は飛降り自殺を計ります。才能があると言われながらも、70年代に入ると映画への出演がほとんどなくなり、クリント・イーストウッドが主演した極めてユニークな作品「白い肌の異常な夜」(1971)を除けば、出演したとしてもジョー・ドン・ベイカーがバットを振り回して暴れまくる「ウォーキング・トール」(1973)のような恐ろしく殺伐とした作品にしか出演していないのが残念なところです。 |
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