正直いえば、彼女の出演作で見たことのあるものは、上掲画像の3作と、「ダイヤモンドの犬たち」(1975)のみであり、個人的にあまり馴染みのある女優さんではありません。とはいえ、かのボンドシリーズの中の2作に、すなわち「黄金銃を持つ男」(1974)と「オクトパシー」(1983)に、ボンドガールとして出演しているとあっては無視はできないでしょう。端役ではいたような気もしますが、ボンドガールを2度務めた女優さんは、現在までのところ彼女だけではないでしょうか(因みに、IMDbによれば、彼女は「美しき獲物たち」(1985)にもクレジット無しでエキストラとして出演しているそうです)。イメージとしては、どこかヌボーとしたところを個人的に感じるとはいえ、モデル出身だけあって確かに見栄えはします。「黄金銃を持つ男」では、同じくスウェーデン出身のブリット・エクランドとボンドガールを競っていましたが、滑稽味を身上とするエクランドとは対照的に、クールなボンドガールを演じていました。「オクトパシー」では、背中に蛸の絵を背負って奮闘していましたが、これは「蛸はタコである」日本では滑稽に見え、思わぬ笑いを誘わざるを得ないでしょう。 |
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