テディベア(熊のぬいぐるみ)という女優さんとしては喜ぶべきか悲しむべきか分からないニックネームを頂戴していたそうですが、そう言われれば、そんなイメージが無きにしもあらずです。垂れ目気味の目元がチャームポイントでしょうか。あちらでは、TV出演が多く、TVシリーズ「ダラス」のエリー役で知られているとのことですが、映画ファンにとっては、やはり何と言ってもヒッチコックの傑作「めまい」(1958)のミッジ役でしょう。もともとあまり見栄えのする方ではなかったとはいえ、ビン底(ではないか)眼鏡をかけたミッジ役は映画ファンに、決定的にダサいイメージを残してしまったのはお気の毒としか言いようがないところです。何しろ、自分の似顔絵を描いて哀れにもジミー・スチュワートに究極のダメ出しをされてしまいます。しかしながら、実は「めまい」においてミッジは、作品のいわば構造的側面においてもかなり重要な役割を果たしているというのが個人的な見解であり、これについては「めまい」のレビューをご参考下さい。尚、彼女の映画出演本数は多くはなく、TV出演を除けば、以下がフィルモフラフィの全てではないかと思われます。 |
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1947 |
The Long Night |
1958 |
めまい |
1948 |
ママの想い出 |
1959 |
5つの銅貨 |
1948 |
月下の銃声 |
1959 |
五人の札つき娘 |
1949 |
Caught |
1961 |
By Love Possessed |
1950 |
暗黒の恐怖 |
1971 |
Summer-tree |
1951 |
Fourteen Hours |
1971 |
The Todd Kilings |
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