何とはなしに、いいところのお嬢さんという雰囲気があり、ウィリアム・ワイラーの「コレクター」(1965)におけるテレンス・スタンプ演ずる収集マニアに誘拐される女子大生役は、まさにはまり役でした。異常者に誘拐拉致されても何の不思議もないような雰囲気を持っているからです。これが、たとえばシャーリー・マクレーンあたりであれば、O・ヘンリーの短編にもあったように、誘拐犯の方が人質にもて遊ばれるストーリーになりそうです。研ナオコやミシェル・ファイファーなみに目と目の間隔が離れているのも、彼女(サマンサ・エッガー)のチャームポイントでしょうか。「歩け走るな!」(1966)では、実質的なケーリー・グラントの最後の出演作品で彼と共演するという、大きな幸運を手に入れることができました(上掲画像右参照)。但し、勿論二人はカップルではなく、ケーリー・グラントは、キューピッド役を演じていました。 |
|