シド・チャリース
(1921- )

雨に唄えば
(1952)
暗黒街の女
(1958)
Maroc 7
(1967)

☆☆☆ リンクポインターが表示される画像はクリックすると拡大します ☆☆☆

一口メモ


「雨に唄えば」(1952)や「バンド・ワゴン」(1953)などを見ていると、彼女は女優さんであるというよりもバレーダンサーであるような印象を受け、実際にバレーダンサーとしてのトレーニングを受けてきたようです。いずれにしても、均整のとれたボディ、日本人にはとてもあり得ない長い脚、ビューティフルな顔立ちなどの特徴は、どんな映画に出演していても目立ちます。とはいえ、下記の主要出演作品の一覧を見れば分かるように、ニコラス・レイのカルト的な作品「暗黒街の女」(1958)に出演後は傾向がかなり変わるとはいえ、それまでの出演作は、彼女の持つダンスの能力が最大に生かせるミュージカル作品がほとんどでした。因みに、左端の画像でも分かる「雨に唄えば」での彼女の奇妙なおかっぱ頭について付け加えておきましょう。Raymond Knappの「The American Musical」(Princeton University Press)によれば、あの髪型は、1920年代に活躍した女優ルイーズ・ブルックスをイメージしたものだそうです。ミュージカルにおいてはそれが伝統になったのか、以後も「キャバレー」(1972)でライザ・ミネリが、また「シカゴ」(2002)でキャサリン・ゼタ−ジョーンズが、あの髪型で登場するのは皆さんご存知のところでしょう。Knappは「有名なページボーイ髪型(famous page-boy hairdo)」と述べていますが、べっぴんさんがあのような髪型で登場すると確かに強烈なインパクトがあります。

主な出演作品


1952
雨に唄えば
1957
絹の靴下
1953
君よ知るや南の国
1958
暗黒街の女
1953
バンド・ワゴン
1962
明日になれば他人
1954
ブリガドーン
1966
サイレンサー/沈黙部隊
1956
ラスヴェガスで逢いましょう
1967
Marloc 7
1957
舞踏への招待
1978
アトランティス/7つの海底都市

関連レビュー


暗黒街の女

サイレンサー/沈黙部隊


2001/02/11 by 雷小僧
(2009/05/07 revised by Hiroshi Iruma)
ホーム:http://www.asahi-net.or.jp/~hj7h-tkhs/jap_actress.htm
メール::hj7h-tkhs@asahi-net.or.jp