「火の鳥・羽衣編」のおとき

佐藤和美

 COM版では「火の鳥・羽衣編」は「火の鳥・望郷編」のプロローグにあたる作品である。「望郷編」で核戦争が起こり、おときは放射能を浴びたため、スワープという名のタイムマシンで「羽衣編」の時代に逃れる。そこで放射能障害児を産むが、また「望郷編」の時代に戻っていく。COM版「望郷編」の第1回の最後は、おときが「望郷編」の時代に戻って来るシーンだった。

 「火の鳥・羽衣編」は放射能による奇形がでてくるので、セリフが全面的に変更されている。さらに「望郷編」は跡形もなく全面的に書き直された。放射能障害児は、ムーピーとの混血児という設定に変更されている。

 なお、おときは本名を城之内時子といい、その父親の城之内は「宇宙編」の城之内に似ている。「望郷編」の城之内父娘は「宇宙編」の城之内となにかしら血縁関係があることをうかがわせる。

(2000・06・17)


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