「プライム・ローズ」の「スウォードプレイ」の意味
佐藤和美
RPGが好きな人ならよく知っていると思うが、装備3点セットといえば、アーマー(armor、よろい)、ソード(sword、剣)、シールド(shield、たて)である。例えばミスリルという金属でできていれば、ミスリル・アーマー、ミスリル・ソード、ミスリル・シールドというぐあいである。
ところで、手塚治虫の作品に「プライム・ローズ」という作品がある。この中で主人公のエミヤ(プライム・ローズ)が剣の試合に出場するが、その試合は作品の中で「スウォードプレイ」と呼ばれている。
「プレイ」は「play」だろうが、「スウォード」とはいったいなんなのだろうか。ここで思いだすのが、「ソード」(sword)である。手塚治虫は「sword」をスペルにひきずられて「スウォード」としてしまったのではないだろうか。「ソードプレイ」なら意味がとおる。
もっとも、「プライム・ローズ」は現代の話ではないので、現在の英語の発音と違っていてもかまわない、という考えもなりたつだろうが。
なお「ケン1探偵長・龍巻爆弾の巻」には「スゥオード・テイル」(剣尾魚)という魚がでてくる。これは「sword tail」だろう。
(1998・9・3)
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