言葉の世界・伝言板 2002年6月



Re:ひとりぼっちって・・・

佐藤和美 (2002/06/30 12:17)

山口佳紀編『暮らしのことば語源辞典』(講談社)からです。

一人ぼっち
たったひとりで心細くいること。身寄り・仲間のないこと。「ひとりぼち」ともいう。仏教語。漢字を当てると「独法師」となり、「ひとりぼうし(独法師)」から変化した語であることがわかる。それが音変化して「ひとりぼし」ともいわれた。この「独法師」は、宗派・教団などに属さない、または離脱した僧侶の境遇から出た語と見られる。また、世の中をあてもなくさまよい歩くことを「独法師の三界坊」ともいった。



ひとりぼっちって・・・

ももんが (2002/06/30 00:20)

ひとりぼっちってどうしてひとりぼっちというのか?良く分かりませんもちろん色々しらべました。独り法師の転という独り法師とは?いったいどこからどうひとりぼっちとなったのか納得できるように教えてください。



Re:教えて下さい。

佐藤和美 (2002/06/29 09:14)

リトルジョンさん
>タクシーのことを「オウトン」と呼ぶことがあるようですが、
>語源は何なのでしょうか。

『日本国語大辞典』(小学館)からです。

オートン
(英 automobile からか)自動車や自転車をいう、てきや・不良仲間の隠語。[隠語全集(1952)]



ありがとうございました☆

みず (2002/06/28 22:15)

佐藤和美さん、tokiさんどうもありがとうございました。
そういえば「悠久」と「永劫」もずーっと続くって意味ですね。
実は絵の題名を考えていたのです。参考にさせていただきます☆



教えて下さい。

リトルジョン (2002/06/28 11:44)

タクシーのことを「オウトン」と呼ぶことがあるようですが、
語源は何なのでしょうか。ご存知の方、お願い致します。



Re: そりじた音について

massangeana (2002/06/28 05:12)

いま手元に本がないので, おおざっぱですが...
まず, 7世紀の中国語には 5種類の歯音声母がありました。伝統的な用語でいうと, 舌頭
音・舌上音・歯頭音・正歯音二等(歯上音ともいう)・正歯音三等です。このうち舌頭音は
今の d/t/n/l, 歯頭音は z/c/s とほぼ同じ音だったでしょう。正歯音三等は今の j/q/x に似た音だっ
たと思いますが, 今ではそり舌になっています。舌上音は口蓋化した t だった可能性が強いですが
そり舌だったという人もいます。正歯音二等は今の zh/ch/sh のようなそり舌か, または英語の ch/j
のような音だったでしょう。つまり 7世紀の時点ですでにそり舌音があった可能性が強いです(いま
そり舌声母をもつ字が当時からそり舌だったという意味ではない)。

さて, これがどうやって今の北京語のようになったか, ですが, 舌頭音と歯頭音は原則として今も
同じ音なのでいいとして, まず舌上音が破擦音に変わって正歯音三等と区別がなくなりました。
変化した時期ははっきりとはわかりませんが, 南宋ごろには一般的になっていたようです。
次にだいぶ遅れて, 正歯音二等と三等の区別が消滅しました。この時期もよくわからないのですが,
17世紀にはいるともう区別はなかったようです。区別が消滅したあとの音がどうなっていたかは
正確にはわからないのですが, たぶんそり舌音になったのだろうと思います。

最後に歯頭音のうちで後ろに i が続くものが「ツィ」から「チ」に変わり, 「キ」が破擦音化した
「チ」と区別がなくなりました。この時期は 18世紀と言われています。(「キ」が「チ」に変わっ
た時期はちょっとわかりません)

ほかの方言ではどうか,というと, 舌上音と正歯音三等の合流はアモイあたりを
除いてたいていの方言で起きています。日本で竹がチクなのに竹篦をシッペイと
呼ぶのはこの変化が起こった後の状態を反映しています。
しかしそれ以外は異なる変化が起こっており, 正歯音二等が正歯音三等でなく
歯頭音と合流したり, 正歯音二等・正歯音三等・歯頭音が全部合流したりして
います。



そりじた音について

辻本裕幸 (2002/06/26 16:34)

前回のそりじた音の説明について、ありがとう、ございましたmassangeanaさん。もうひとつ、お聞きして、よろしいでしょうか?zcs音に介音iを、加えたものと、gkh音に介音iを加えたものは、合流してしまい、清代末期頃にjqx音となったと、ある書物で知りました。そりじた音は、この時期より、前にすでに、あったのでしょうか?教えていただけますか?



Re: 巻き舌音の発生時期

massangeana (2002/06/26 04:30)

「巻き舌音」でなくて, 「そり舌(捲舌)音」のことですね。
この問題は 2つに分けて考えることができます。
まず, 現在そり舌(zh,ch,sh)になっている音とそうでない(z,c,s)音の区別は古くから
あったか, という問題ですが, これはあったことが文献上からも確かめられますし,
理屈上から言っても, 1つの音がある方言で理由なく 2つに分かれたと考えるよりも
2つの音がそれ以外の方言でひとつになった, と考えた方が自然です。

もうひとつの問題は, 現在そり舌になっている音が, 昔からそり舌だったか, という問題です。
こちらはちょっと難しい問題です。現在そり舌になっている音は, 中古音(7c.) では(伝統的用語
を使うと) 主に舌上音・正歯音二等・正歯音三等の 3種類の音からきていますが, このうち
少なくとも舌上音と正歯音三等はそり舌ではなかったと私は思いますが, 舌上音がそり舌音
だったと考える人もいます。



Re:アイヌ民族の文化について

佐藤和美 (2002/06/25 15:50)

数日前のろんりーかんがるー。さんの投稿に
http://www.ainu-museum.or.jp/nyumon/nyumon.html
の紹介がありました。

ここをのぞいてみてください。



アイヌ民族の文化について

LOVIN☆ (2002/06/25 10:29)

はじめまして こんにちは。わたしは中3の女子です。
私たちは今 アイヌの人たちの言葉、音楽、衣装のことについて
しらべています。 細かい質問は決めてないんですが、このことをしらべるにあたって
なにかアドヴァイスがあれば教えてください。復カキコしたいと思います。





佐藤和美 (2002/06/25 08:20)

たんさん、質問の意味がよくわかりません。
取りあえずは「K」のことを。

絶対温度のケルビンも「K」でしたね。

UEJさんに教えていただいたページです。
「Table of Phoenician Alphabet」
http://www.phoenicia.org/tblalpha.html

これによれば「K」はフェニキアでは「K」の鏡文字のようで、発音は「Kaph」、意味は「手」ですね。

フェニキア文字からラテン文字までの流れはこのようになりますね。
フェニキア文字→ギリシア文字→エトルリア文字→ラテン文字



Re:Re:教えて下さい

toki (2002/06/24 23:05)

久しぶりにお邪魔します。
永劫
もそうでしょうか?
未来永劫〜とかの永劫です。



Re:巻き舌音の発生時期

人民革命軍 (2002/06/24 15:30)

巻き舌音の定義が不明ですが、呉方言では「こんばんは。」を
 夜里好。ya ri ho
と言いますが。このriは違うのでしょうか。

確かに呉方言の声母と韻母にはrはありませんが。



巻き舌音の発生時期

辻本裕幸 (2002/06/24 14:49)

誰か、中国語の巻き舌音が、いつの時代に発生したのか、教えてくださいませんか?sh,ch,zh,rなどの。方言にこれらの音がないところを見ると、巻き舌音の発生はごくごく最近の事のように思いますが、いかがでしょうか?



Re:Re:一点突破

萌 (2002/06/24 10:32)

佐藤様、ありがとうございました。
実は、何故か私はこの言葉に、9.11.のテロの映像を思い浮かべてしまうのです。
軍事用語なら・・・、納得がいきます。
単語ひとつひとつの意味を当たると、自然と浮かび上がってくるものがありますね。



質問が多くてごめんなさい!

たん (2002/06/23 15:39)

はじめまして。
「語源」を検索し、お邪魔させて頂きました。

実は「K」というアルファベットと100(百)という
語源の意味を知りたいのですがご存知ありませんか?

Kは英語アルファベットの第11字や
化学記号、ケッヘル番号、キング、チェスの略。

100の場合、多くのもの、十の十倍、もも等。(三省堂国語辞典)

などがあったのですがこれら以外に
何か深〜い意味はないものでしょうか?

ちなみにサークルKのKは何の略に使われてるのでしょう?
あ。この質問は興味本位であって本題ではないのですが<汗

以前のBBS等などでの重複に
なってましたら申し訳ありません・・

また、船乗り?などの対話(受けの部分)でよく聞きます
台詞に「オーキードーキー!」という返事がありますが
この意味合いも知りたいのでご存知の方、管理人さま、
メールででも構いませんので
よろしくお願い致します。



Re:教えてください

佐藤和美 (2002/06/23 08:05)

とりあえずは
悠久



教えてください

みず (2002/06/23 00:15)

どなたか「永遠に続く」というような意味の熟語ご存じないですか??
「永遠に変わらない」とか「不変」という意味ではなく、とにかく
ずっと続くと言うような意味で、できれば仏教用語じゃない方がいいんですが・・・・。
「生々世々」「天長地久」「縷々」のような意味の言葉を他にご存じでしたら
ぜひぜひ教えてください!!



Thank you very much!

NICHOLLS (2002/06/22 15:43)

≫和美さん

どうもありがとうございました。
早速、その本買ってみようかと思います。(゚ー^)/〃


≫ろんりーかんがるーサン

いえいえ、僕の書き込みに気をとめてくれただけで感謝してますよ。
行ってみて、色々勉強になりましたし。
どうもありがと。



えぞおばけ列伝、妹の力

佐藤和美 (2002/06/22 11:18)

>NICHOLLSさん
岩波文庫に知里真志保の『アイヌ民潭集』ってのがあります。
これに『えぞおばけ列伝』っていうのが入ってます。
読まれてみてはどうでしょうか。

ちょっと話題がかわりますが、

アイヌには沖縄の「おなり信仰」みたいなのがあるようですね。
ユーカラなどに出てきます。
「おなり信仰」は「妹(いも)の力」ってやつですかね。
アイヌと沖縄で、なにか関係あるのか、それとも偶然なのか。

『大辞林』
おなりがみ【おなり神】
沖縄などの南西諸島で、姉妹に兄弟を守護する霊力があるとする信仰。また、その姉妹の霊。男子が航海などに出る場合、その姉妹の手織りの手拭いや毛髪などを護符として身につけていく風習がある。〔オナリは姉妹の意で、エケリ(兄弟)に対する語〕



Re:一点突破

佐藤和美 (2002/06/22 08:25)

萌さん
>「一点突破・全面展開」の由来が気になっております。

どうも私には軍事用語のような気がするんですが。
『日本国語大辞典』で「一点突破」、「全面展開」は出てませんでしたが、「突破」、「展開」をひろってみました。

突破
1.障害となるものを激しい勢いで押し込んで破ること。特に、戦闘行為で、敵の部隊や艦隊を正面から攻撃して分断すること。 *経国美談(1883-84)<矢野龍渓>後・一三「斯艦は遂に同盟艦隊の為に其の中央を突破せられて」 *歩兵操典(1928)第二七五「突入に引続き通常敵の縦深ある配備を突破するを要するに至るを」

展開
5.密集部隊が散開隊形になること。隊伍がある間隔をもって開くこと。散開。 *五国対照兵語字書(1881)<西周>「Étendre une armée<略>展開する(軍ヲ)」 *歩兵操典(1928)第二九八「展開を行ふには中隊を第一線と予備隊とに区分す」



ReRe:神戸の古代の郷名

KB (2002/06/22 01:22)

佐藤和美さん、神戸の古い名前のサイトをありがとうございました。



>アイヌの精霊のような存在はあるのでしょうか?

ろんりーかんがるー。 (2002/06/22 01:07)

ここなんてご参考になりますでしょうか?

http://www.ainu-museum.or.jp/nyumon/nyumon.html

見当違いならすみません。



すいません

NICHOLLS (2002/06/22 00:47)

自分の書き込みを見ていて、情けなくなりました。
挨拶も無しに質問とは、何と言う御無礼をしたものか…。ホント申し訳ありません。



(無題)

NICHOLLS (2002/06/22 00:38)

最近、SOUL FLOWER UNION というアイヌの曲なども演奏するバンドを聴いていて、『アイヌ語』で検索した結果、ここにたどり着きました。イエイ!

ところで、コロポックルの他に、アイヌの精霊のような存在はあるのでしょうか?



Re:イングランドについて・・・

佐藤和美 (2002/06/21 21:38)

とりあえずは『イギリスの地名』を読んでみてください。

それ以外の質問はもっと具体的にしてください。



Re:マササーヨ

佐藤和美 (2002/06/21 21:19)

>最近、テレビのコマシャールでスマップの一人が韓国語で「マササヨ」
>といっていました。「おいしいー」という意味ですが
>琉球でもまったく同じだといっていました。
>琉球民族は韓民族の末裔だということがはっきりしました

「チョナン・カン」ですね。
私はこういうのはどうも拒絶反応がおきます。(^^);
「キムデジュン」という人が日本に来たら自分が「きんだいちゅう」だとは絶対言わないでしょう。

こういう言い方はありでしょうか。

ドイツ語の「ナーメName」は日本語では「ナマエ名前」という意味ですが、ドイツでもまったく同じです。日本の民族はドイツ民族の末裔だということがはっきりしました。

単語の1個や2個似ているからといって、関連ありとするのは、気が早すぎます。

それと琉球方言で「おいしい」を意味する「マササヨ」という言葉は存在するのでしょうか?

琉球方言音声データベース
http://ryukyu-lang.lib.u-ryukyu.ac.jp/
マーサン /maasaN/
意味:うまい。おいしい。

もうちょっと、事実の確認をした方がいいのではないでしょうか。

それと『ウチナーグチ 沖縄の言葉』読んでみてくださいね。



イングランドについて・・・

あやっぺ (2002/06/21 19:02)

はじめまして。私は学校でイングランドについて調べなくてはいけないのですが、イングランドについて何か知っていることはありませんか?(サッカー情報以外)知っていたら教えてください。



一点突破

萌 (2002/06/21 16:01)

こんにちは。
また、お願いにまいりました。
ビジネス書やスポーツの記事で時たま見かける言葉、「一点突破・全面展開」の由来が
気になっております。
元々は全共闘のスローガンの1つなのだそうですが、当時作られた標語なのか、
それとも他に出典があるのか、今一つはっきりしません。
どなたかご存知ないでしょうか?



マササーヨ

つぐない (2002/06/21 02:00)

最近、テレビのコマシャールでスマップの一人が韓国語で「マササヨ」
といっていました。「おいしいー」という意味ですが
琉球でもまったく同じだといっていました。
琉球民族は韓民族の末裔だということがはっきりしました
祝賀、慶賀、です。琉球王朝は韓民族のまつえいです。
 これは飛躍でしょうか



Re:神戸の古代の郷名

佐藤和美 (2002/06/20 17:35)

KBさん
>「ハシウド」「カガミノサト」「ササイノサト」などの郷の漢字を調べたいのです。

サーチエンジンで検索してみました。

青木の歴史
http://www.warp.or.jp/~kiraku/ogi.htm
「延長3年(930)頃、源順(みなもとのしたごう)が編さんした「和名抄」によると菟原郡(うばらぐん:夙川〜生田川、北は六甲山)は、東から加美、葦原(深江・青木・森・三条・津知・中野・小路・北畑・田辺など)、佐才(ささい:魚崎・田中・西青木)、住吉、覚美(かがみ:御影・得井)、天城(あましき:原田・上野・五毛・篠原)、津守(つもり:岩屋・味泥・新在家など)、布敷の八郷がありました。」

走水村
http://www.kobe-motomachi.or.jp/kaido/kaido-5.html
「気になるのは村の名前である。水に走られては人が住めものではない。
 由来にはふたつの説がある。
 天皇に仕えていた氏族である間人が住みつき、その地域を“はしひと”とよんだ。
のち“はしひと”がなまって“はしうど”となり、走水の字があてられた、という。」
「 水にまつわる由来もある。
近くに清水のわきでるところがあり、雨になるとあたり一帯うずまいて川になった。
走る渦が“はしうど”とよびかえられたという。」

「走水」で「はしうど」と読むようですね。



Re:意訳地名

松茸 (2002/06/20 00:47)

・以前にも投稿しましたが、「モンテネグロ」――自称「ツルナゴーラ」(黒い山)のイタリア語訳――というのがあります(これも「独立」すれば変わるかも)。
 その他、「赤道ギニア」など部分的訳もありますね。

・「聖林」「木曜島」などは日本人移民が多かったための定着か?

・「两["両"の簡体字]河文明」で引くとそれなりに出てきます。
http://www.google.co.jp/search?q=%C1%BD%BA%D3%CE%C4%C3%F7&lr=lang_zh-CN



神戸の古代の郷名

KB (2002/06/19 15:52)

KBと申します。はじめまして。
早速ですが、言葉の達人の皆様、教えてください。

私はいま、神戸の古代の郷(さと)名を調べていますが、
サイトを見つけることができません。

和名抄郡名一覧(畿内)で郡名は見つけられたのですが、
「ハシウド」「カガミノサト」「ササイノサト」などの郷の漢字を調べたいのです。

いいサイトがあれば、ぜひご紹介いただけたらうれしいです。
どうぞよろしくお願いたします。



意訳地名

佐藤和美 (2002/06/19 12:54)

地中海、紅海、黒海、白海、北海、北極海、珊瑚海……
海の名前には意訳地名がけっこうありますね。

司馬遼太郎の作品に『木曜島の夜会』ってのがありました。
「木曜島」も意訳地名だったかな?

ソ連が崩壊したときに「白ロシア」が「ベラルーシ」にかわりましたけど、あれは一体なんだったんでしょう?
国名は意訳しないという、取り決めでもあるのかな?

「真珠湾」なんてのもありました。

「ハリウッドHollywood」は漢字では「聖林」って書きますが、「Holywood」と間違えたんだか、意図的だったんだか。



あいさつとか

massangeana (2002/06/19 05:27)

>ご飯食べた?
タイ・ベトナム・ビルマでも同様のようです。ほかに, 道で出会ったときは
「ni上那児去?」(どちらまで?) があいさつになることがありますね。
「ニーハオ」がいつから使われるようになったのかは知りませんが, あまり古くない
のではないでしょうか。日本語の「こんにちは」も。タイ語の「サワッディー」は
議会で決めた, というような話を聞いたことがあります(ちょっと記憶があいまい)。

>メソポタミア
意訳が得意の中国語でもさすがにこれは「美索不達米亞」と音訳してますね。



ニフェー

佐藤和美 (2002/06/18 21:04)

琉球方言音声データベース
http://ryukyu-lang.lib.u-ryukyu.ac.jp/
で、調べてみました。

ニフェー
「古風な発音ではミフェー。」
「参考:[御拝・美拝]」

「御拝・美拝」→「ミフェー」→「ニフェー」
ということのようですね。



バーベル

語源ファン (2002/06/18 19:26)

「ダンベル」と似たような?「バーベル(バー+(ダン)ベル)」には日本語はありませんが、これは「バーベル」の方が新しい語だからで、『袖珍コンサイス英和辞典』(大正11年刊)にdumbellはありますがbarbellはありません。
 ところで、かつては「象牙海岸」「紺碧海岸」とか翻訳をしていましたが、いまは「コートジボワール」「コートダジュール」などと、読んで意味の分からない表記になっています。国名、地名は別に意味が分からなくてもよいということでしょうが、私は「メソポタミア文明」は「河間文明」として、二つの川の間で栄えた文明だということを印象づけた方が良いのにと思っています。「地中海」は実に分かりやすい名前です。「メディタレニアン海」ではねぇ。



ニーフェー

忘れた頃 (2002/06/18 17:58)

いつもたのしくみています。
 どなたか教えてください。
 琉球では「ありがとうございます」のことを「ニフェーデービル」というそうです。
「デービル」はたぶん「である」の変形だと思うのですが「ニーフェー」は
どこからきた言葉でしょうか。もしかしたら中国の「ニーハオ」と何か関係があるのでしょうか。



ダンベル、亜鈴

佐藤和美 (2002/06/17 21:00)

「赤帽」、「脚光」が直訳だっていうのは以前書き込んだことがありますが、
「亜鈴」って「ダンベル」の直訳だったんですね。

『日本国語大辞典』(小学館)から
あれい【亜鈴・唖鈴】
(英 dumb bell の訳語。音のしない鈴の意)

『EXCEED英和辞典』から
dumb
a. 口のきけない (mute); (普通叙述) 無言の; 無口な; 音[声]を出さない; (仰天して,悲しくて)物も言えない; [[話]] ばかな; 【船】 自力推進できない.

「dumb」なんで「唖」の字を使ってたんですね。
(現在では「亜」の字を使ってますが。)



火星人

佐藤和美 (2002/06/15 18:25)

昔、火星には火星人がいるのではないかと思われていた時期がありました。
子どもの頃、タコ型火星人の絵をよく見かけたものです。
H・G・ウェルズの『宇宙戦争』なんてのもありました。
どうして火星人がいると思われてたのでしょうか?

『思い違いの科学史』(朝日文庫)からです。
「「火星の表面に線条の模様がある」と言い出したのはスキャパレリであるが、『天文解説書』の著者フラマリオン(一八四二〜一九二五、フランス)はイタリア語のカナリ(線条)をフランス語でカナル(運河)と訳した。これは歴史上有名な誤訳である。フラマリオンの読者であったローウェルは、火星に運河があり、すでにスキャパレリによって確認されているものと思い込み、運河建設者として火星人を想定したのである。」

火星人がいると思われたのは、誤訳からということですかね。



中国のあいさつ

貴 (2002/06/14 00:02)

お久しぶりです。だいぶ前に西瓜と南瓜のネタを振った貴です。

最近仕事で中国の方が私の職場に来られています。
仲良くなった人に少しずつ生きた中国語を教えてもらっています。
そんななかであいさつについておもしろいというか不思議というか
そういうのがあったので紹介してみます。

日本人は、「こんにちは」「お久しぶりです」「元気〜?」「よぉ!」(男)
などと挨拶しますね。中国では『ニーハオ(Ni hao)』が普通の挨拶ですが、
よく見知った間柄では日本語でいうと『ご飯食べた?』『食べたよ』が
日常的な挨拶として普通にあるようなのです。
ちなみに中国語では
 ニーチーファンラマ?(Ni chi fan le ma?)
 チーラ。(Chi le)
です。これがまた不思議なことにご飯を食べたあとに使うわけではなく、
いつでもいうらしいのです。(このあたりは外している可能性もあります)
日本語では本当に質問するとき以外は「ご飯食べた?」なんていわない
ですよね。どうして中国では『ご飯食べた?』が挨拶になるのかと
聞いてみたんですが、中国の方も、わからない、そういうふうにいう
としか答えられませんでした(笑)

少し想像すると、ご飯を食べられないでいるようなことはなく
元気にしているか?という意味なのかもしれませんね。
これはしっかり働いて稼いでいるとか、健康に過ごしている
ということの確認なのかもしれません。

他にもおもしろいことがあったのでまた来ます。では。



Re:Ablaut

トビ (2002/06/13 17:25)

初めまして。トビです。
Ablautは私もいまいちよくわかりません。
母音交代ですよね…?



???Ablaut???

massu (2002/06/13 17:10)

初めまして。グリムの法則について調べていたらここにきました。
最近ドイツ語史をやり始めましたが全く周りの人についていけず・・・
Ablautについて、教授の話によると、eとuの交代で時称を表しているそうなんですが、その後に第1から第7までのAblautの説明が始まり、おいおい、eとuの交代だけじゃないのかよお、とまあいっぱいいっぱいです。
教授も赤ん坊でも分かるとか言ってキレ気味です。だれか教えて下さい。



カラー

佐藤和美 (2002/06/13 08:22)

カラーといっても「色」ではなく、「えり」のほうです。
(以下『大辞林』から)

ハイカラ〔high collar〕
一(名・形動)〔二が原義。明治時代、西洋の文物を好む政治家・官吏が二を着用していたことから〕目新しく、しゃれていること。西洋風なこと。また、そのさま。そのような人をもいう。「―な服装」「―な家」「―さん」
二(名)ハイ-カラーに同じ。「フロツクコートに円筒帽(シリドル)を戴つて―を着け/社会百面相(魯庵)」

ハイカラー [high collar]
たけの高いえり。ハイ-カラ。

こんなのもあるんですね。

ばんカラ【蛮―】
(名・形動)〔ハイカラをもじった語〕服装や言動などが粗野なこと。また、わざとそのようにふるまう人やさま。「旧制中学以来の―な校風」「―学生」

何十年か前、コニー・フランシスの「カラーに口紅」っていう歌がありました。
これも「collar」ですね。



UEJさんありがとうございます☆

みず (2002/06/12 00:31)

と言うことは、元々は「シリサルカニ」だったかもしれない
ってことですね。
もしかしたら、たんに後ずさるから「サリ(去り)カニ」ってこともあるかも
しれませんね。
はぁ〜タイムマシンがほしいです。。。



Re: 素朴な疑問

UEJ (2002/06/11 03:36)

広辞苑には「後方にしざる性質があるからいう」とあります。
「しざる」はあまり耳慣れない言葉ですが、
「しさる【退る】」の項に「シリ(後)サ(去)ルの約。シザルとも」とあります。



素朴な疑問

みず (2002/06/11 00:13)

ほんととてもしょうもないことですが、「ザリガニ」の「ザリ」って
いったい何でしょうか??
ザリガニはカニっぽいハサミを持っているので「カニ」と言う部分については
なんとなくうなずけるのですが・・・・。何かの転訛した言葉なのでしょうか?
どなたか「ザリガニ」の由来についてご存じですか??



Re: 虫眼鏡

UEJ (2002/06/10 22:00)

広辞苑には以下のようにあります。
1. 江戸時代、凸レンズを円筒に仕掛けた簡単な顕微鏡。筒の中に虫などを入れて観察する。
2. 小形の拡大鏡。ルーペ。「―で辞書を見る」



虫眼鏡

葵祭 (2002/06/09 19:46)

 小2の娘に、虫眼鏡って何で虫眼鏡というの?
ときかれ、考えると気になってしまって。虫を観察する眼鏡か?
はたまた虫のように小さい文字を見るための眼鏡ってことか?
御存知の方教えて下さい。



リヒテンシュタイン(地名の世界地図)

佐藤和美 (2002/06/09 16:31)

250ページ
「リヒテンシュタイン公国 Principality of Liechtenstein
 一七一九年、神聖ローマ帝国の皇帝が、ハプスブルグ家の貴族リヒテンシュタイン公にこの領地を与えたのが国の起源。リヒテンシュタインは、ドイツ語で「輝ける城壁」。」
「[首都]ファドゥーツ Vaduz ラテン語のvadus「谷、底」に由来する。ライン川沿岸の谷間の町だったため、そう名づけられた。」

「輝ける城壁」ってなんかいかがわしい訳ですね。
どんな城壁なんだ?
「現代独和辞典」(三修社)からです。
liechten 該当なし。
lichten 1.2 明るくする。 2.1 (空が)明るくなる、晴れてくる
steinに「城壁」という意味は見当たらない。
「liechten」を「輝ける」なんて訳していいの?

http://www.britannica.co.jp/search/item?m=0+1+0&rgid=126606004691
「1719年にシェレンベルクとファドゥーツの2貴族領がリヒテンシュタイン家のもとに統一され,」

「一七一九年、神聖ローマ帝国の皇帝が、ハプスブルグ家の貴族リヒテンシュタイン公にこの領地を与えたのが国の起源」

ずいぶん違いのある文章ですね。

「ライン川沿岸の谷間の町だったため、そう名づけられた」
これもなにを言いたいのか、どうもよくわからないですね。
そもそもファドゥーツは谷間の町なのか? (じゃないようですね。)

「研究社羅和辞典」から。
vadus
=vadum

vadum
1 浅瀬;浅い水、浅い海。 2 (大洋・河川の)底。

「谷、底」っていう訳でいいの?



こんなにヘンだぞ!『地名の世界地図』ドッカ〜ン!

松茸 (2002/06/08 21:02)

 引用は第十三刷からです。

p.160:
(アケメネス朝ペルシアは)「ギリシアとは、エジプトを通じて、それも紅海とナイル川を結ぶ運河を開いて交易をおこなっていた。」
……小アジア・メソポタミア経由の交易はなかったの?

p.160:
(同じくアケメネス朝が)「前四八〇年、サラミスの海戦でアテナイに敗れたため」
……アテナイ勢が主力ではあったものの、戦ったのはギリシア諸国の連合部隊である。
# 第一次ペルシア戦争の「マラトンの会戦」と混同?

p.241上段 ザグレブ:
「ハンガリー語の接頭辞ザ za「後ろの」とグレブル grebl「堀」で、「堀の後ろの町」。」
……「za「後ろの」」は*スラヴ語*(クロアチア語含む)の前置詞ではないか?
 (語源解釈を認めたとしても)「堀の内」と訳すべきだろう。

p.250下段 ルクセンブルク大公国:
「自称はリュクサンブール。」
……ルクセンブルクには公用語が三つ(いわゆる「ルクセンブルク語」・フランス語・ドイツ語)あるが、「自称」としてはルクセンブルク語での呼称「レッツェブルク」を挙げるべき。
http://www.bartleby.com/65/lu/Luxembou.html

p.262上段 イエメン共和国:
「自称はヤマン yaman。これはアラビア語で「右側」を意味する。メッカのカーバ神殿に向かって右側、すなわち南の沙漠地帯を古くはヤマンとよんでいたため。」
……どこから見て「向かって右側」?
 なお;
http://www.bartleby.com/61/roots/S404.html
によれば、ヘブライ語"yamin"にも「右」「南」の意がある由で、「カーバ神殿」云々はコジツケと思われる。
# 詳しい方、フォローいただければ幸いです。



Re: どなたか教えてください!

UEJ (2002/06/08 09:49)

もともとは別の動詞「wend」の過去分詞だったものが転用されたからです。



どなたか教えてください!

いまむぅ (2002/06/07 18:12)

goの過去形がwentと、かなり大きな違いがあるのはなぜですか?



こんいちわ

わき (2002/06/04 14:53)

はじめまして私は先日友達がアイヌ人だとはじめて聞かされてびっくりしましたしょうがこうのときに北海道には別の民族が住んでいたと習ったのは覚えていますがこんなに身近にいるのをしってきょうみをもちました友達は確かに変わった顔立ちで色は白いのに眉毛は濃く、でもとても楽しくていい人です北海道に住む人として、もっとアイヌについてよく知って大切にしたいと思います



Re:きょどる

永瀬研二 (2002/06/02 17:02)

 久しぶりにカキコです.
 「きょどる」は,挙動不審から派生した言葉で間違いないと思いますが,「動揺」云々に関しては,その動揺・狼狽しているさまが挙動不審を連想させるから,だと思います.実際自分も「何きょどってんの」と言われるのは焦っておろおろしているときですし.



きょどる

佐藤和美 (2002/06/01 18:30)

ウチは子供が二人いるんですが、その二人が話してる中に耳慣れない言葉がありました。
「きょどる」
最近はこんな言葉もあるんですね。

サーチエンジンで検索してみると、

「挙動不審から派生したことば」というふうに解説してるところが多いようですね。

こんなページもありました。

http://homepage1.nifty.com/kyoichi/diary/diary200201.html
会話の流れから推定すると、
「きょどる」
意味:動揺する。狼狽する。
用例:「友達がきょどってまってさー(友達が動揺してしまって、)」

ウチの子供達はこっちの意味で使ってたような気がするんですが?
「きょどる」の意味は複数ある?



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